やはり、藤井香織は次世代のフルート界を背負うだけの実力ですね。録音自体もこれだけのいい音質で入ってるフルート(フルートのCDの音質は酷いのが多すぎます)CDはあまり無いと思います。息の音も入ってることに問題を称えている方もいらっしゃいますが、それほどいい音質だからです。ただ、安いラジカセとかでこの高音質を再生するのは無理ですね。それにラジカセでもレベルの高い装置でも両方でいい音も求めてる方がいますが、オーディオを知らない方の意見であり、絶対に無理です。。とにかく、演奏の質、録音の質とも非常に高いCDであることに間違いありません。他のCDを出してるフルーティストもこのCDを聞いて、売りものになる高音質CDとはこのような物であると認識して欲しいですね。ほんとうに素晴しい音質のフルートCDは皆無ですから、、反省してください。高いお金を出してるのですから。。
タイトルに書いたとおりです。それに尽きます。他に言葉はありません。そういう感覚は今まであまり持ったことはないのです。。大体が1曲につき、一つの楽器(一つの声)だけでの演奏です。ヒターってください。心が洗われて、そこに何かが沁みてきます。
バッハの名曲集をポップに格好よくアレンジしてあります。 何かと敬遠されがちなクラシックですが、 こんな演奏だったら、 気軽に聞けるのでは??
難しい曲を難なく聞かせます。前作と合わせて、この人の演奏が模範的なものとして、ひとつの基準になるでしょう。パルチータはこんな風に演奏するのかと考えさせられました。どこと無く、有田の演奏が思い浮かびました。日本情緒の絡みかな。楽しみました。感謝。
若いがとても実力のあるアーティストの演奏を集めた企画です。 ギターの村治佳織はもとより、大萩康司(ギター)、仲道郁代と仲道佑子姉妹による仲道デュオ(ピアノ)等は、すでに多くのアルバムが発売されており、若いですがその実力は折り紙つきです。 北京生まれのチョウ・チン(チェロ)の「鳥の歌(カタロニア民謡)」が秀逸でした。悲しみを湛えながらも深くて味わいのある音色と表現力を持っています。まだ20代ですが、その円熟した演奏は「未来の巨匠」の彷彿とするものでした。 松本和将(ピアノ)のショパン「バラード1番」はスケールの大きいダイナミックな演奏で感心しました。聴衆を引き込ませるそのピアノは、生のステージを聴きたいと思わせる物ですね。勉強不足ではじめてこのCDで知ったわけですが、将来が本当に楽しみです。 その昔、二胡のジャン・ジェンホワの演奏を聴いて、小澤征爾が感動の涙を流したという逸話がありますが、加古隆の名曲「黄昏のワルツ」に内在する悲しみは「二胡」の音色により一層深まったように感じます。 ピアソラ「リベルタンゴ」のような新しいジャンルへの挑戦は、聴いていて気持ちがよかったですね。バンドネオンとの競演は、世界の音楽に国境はない、というのを感じる演奏でした。 私のように50代ともなると、時々若い方達に「輝かしい未来があなた方の前に広がっている」というセリフを口にします。本音でもあり、無責任でもありますね。実際は、過去のいろいろと努力した積み重ねがあって初めて「輝かしい未来」が広がるわけです。その1里塚(マイルストーン)の演奏集とも言えるでしょう。 このCDに収録された若いアーティストが本当に世界の巨匠として羽ばたくには、より一層の高みへむけて更なる精進が必要でしょう。でもその可能性は「限りなく大きい」と、演奏を聴いて感じました。
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