気ままな田舎への旅に出ること。
旅先の日々は都会の日々の暮らしとは別世界であり、心がほどけて、旅人や現地の人々との深い語らいが生まれることもある。
そしてその出会いが人の進む道まで変えてしまったり、毎日の暮らしの中で苦悩の袋小路に陥ってしまっていた心に違った視点を与え、失いかけていた生きる意味を見出させてくれることもある。
旅先に住み着き、そこで暮らしの営みを始める者もいる。
週末の短い旅行やツアー旅行などでは、なかなかそこまでの深い体験はできないものではあるけれど。
この映画は、本当の意味での「旅」の魅力を感じさせてくれる物語として、素直に賞賛したい。
鉄道ファンにとっては、大阪駅を深夜0時に出発する旧型電機・客車によるミステリートレインの映像も魅力的。
多岐川華子サンの女優として初主演となる本作は、
ロシアの文豪ツルゲーネフの不朽の名作を下敷きに、
揺れ動く若者の心情を山梨県の美しい自然をバックに描いた意欲作です。
役柄上、華子サンの魅力の一つである屈託のない笑顔は封印されてますが、
周囲の男たちを翻弄する魔性の美少女を力いっぱい演じてて魅力的です。
バラエティー番組への出演やイメージDVDもいいけど、華子サンにはやはり女優として頑張ってもらいたいな。
また、相手役の山田健太クンといえば角川映画『バッテリー』で鮮烈にスクリーン・デビューを飾った期待の若手俳優。
これまでは精悍なキャッチャー役をはじめ、北乃きいサン主演ドラマ『ライフ』でのヤンチャ少年役、
さらに映画『きみの友だち』でのサッカー少年役や、チョンの間出演ではあるが映画『ひゃくはち』での怪物スラッガー役など
《動の部分》を見せてくれてた健太クンですが、本作では年上の美少女に翻弄され、それに反発しながらも惹かれてゆく少年の微妙な心の変化、
いわゆる《静の部分》を見せてくれてます。
ファブリーズ3兄弟の長男役もいい味出してて好きだけど、
やっぱり映画にドラマにそして舞台にガンガン出まくって欲しい人です。
健太クンは靖國神社での奉納舞台公演を収めたDVD『俺は、君のためにこそ死ににいく』で
若い特攻兵を熱演してますんで、そちらの方も良かったら見てやってくださいな。
地味な展開ながらも何か心を惹きつけられるストーリーとベテラン勢のサポートの中、
いよいよ才能を開花させようとする若い二人に拍手を送りたい。
こころにさまざまな傷をもつ人たちが、地方の美しい風景や空気、人情や美味しい料理によって徐々に癒されていく話です。人生いろいろなことがありますので、そんなときは、昔の北前船のように、風がよくなるまで、風待ち港で数日でいいので、ゆっくりすることが大事。そういうことを教えてくれる話です。ふらっと国内を旅したくなりました。
しっかりメイクが嫌です。華ちゃんはあどけなさが魅力なのでノーメイクでも良かったと思います。でもメイクするシーンはドキドキしました。白ビキニでベットの上で恋人とジャレ合うかのように動くシーンも良かったです。インタビューや特典映像では年頃の女の子だなぁ、と実感させてくれます。華ちゃんが好きなのでこの内容でもまあまあ満足です。露出を求めている人にはイマイチでしょう。
「多岐川裕美の娘」というブランドは、芸能界で生き残っていくのにどれだけの間有効なのかと思いつつ、この写真集を買ってみました。テレビで視る彼女の屈託の無さ、明るさはとても魅力的ではあるのですが、この写真集では笑顔が殆ど変わらず、同じ写真が続いているように思いました。今後、様々な表情を出しながら、女優とはこれだけの表現力を持っているんだと示してほしいと思います。内容は水着がかなり多く、彼女の笑顔と相まってとても自然に、嫌らしさなど全く感じさせないものだと思いました。
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