中華人民共和国が台湾解放を訴える絵葉書をモチーフとしたそのジャケットがまずもって人の眼をひくこの Matching Mole の2枚目にして最後のアルバムは、Rock の人 Robert Wyatt の Jazz 演奏への欲望の高度の昂ぶりを、奇妙な緊張感を与えるプロデューサー Robert Fripp、そして、ゲストの Brian Eno が Wyatt の欲望を巧みに制御し、1作目に続き、またもや、素晴らしい化学反応による音楽化合物を創出、特に Wyatt の極めて巧妙なドラミングは驚異的、集中して聴くと戦慄を覚える程、しかしながら、バンドとしての総合的技量やバランスも極めて見事で、Rock の人 Wyatt の Jazz 欲が見事な迄に奇妙な果実として結した傑出の作品集。
発表されたのは1972年。しかし聴こえてくる音楽はとてもそんな昔とは思えないほど斬新、奇抜、トンでもな音楽が渦巻いています。 「サード」期のソフトマシーン、「太陽と戦慄」期のクリムゾンで満足できなかった人にお勧め?
中華人民共和国が台湾解放を訴える絵葉書をモチーフとしたそのジャケットがまずもって人の眼をひくこの Matching Mole の2枚目にして最後のアルバムは、Rock の人 Robert Wyatt の Jazz 演奏への欲望の高度の昂ぶりを、奇妙な緊張感を与えるプロデューサー Robert Fripp、そして、ゲストの Brian Eno が Wyatt の欲望を巧みに制御し、1作目に続き、またもや、素晴らしい化学反応による音楽化合物を創出、特に Wyatt の極めて巧妙なドラミングは驚異的、集中して聴くと戦慄を覚える程、しかしながら、バンドとしての総合的技量やバランスも極めて見事で、Rock の人 Wyatt の Jazz 欲が見事な迄に奇妙な果実として結した傑出の作品集。
イギリスのジャズロックバンド、マッチング・モウルの1st。1972作
SOFT MACHINEを脱退したロバート・ワイアットが、元CARAVANのデイヴ・シンクレア
フィル・ミラーらと結成したこのバンド。サウンドの方はしっとりとしたメロトロンが鳴り響く中
ワイアットの優しい歌声で聴かせる1曲目から、SOFT MACHINEとは異質の叙情性を感じる。
大半の曲をワイアットが作っていることから、当然ながらワイアットのソロ色が強い。
半身不随となって後の「Rock Botom」などにも通じる繊細な感性がここでも光っている。
もちろんテクニカルな要素もあるが、むしろユーモアと哀愁を漂わせた雰囲気が魅力。
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