姉御肌の歌手アニタ・オデイが、ウエストコーストの名アレンジャーであるマーティ・ペイチのオケをバックに(1~12のみ)、有名ジャズメンゆかりの名曲を縦横に歌いきったアルバム。 エリントンに始まり、ガレスピー、マイルス、ウディ・ハーマンにグッドマン、はたまたアーティ・ショウからスタン・ケントンと、題材は新旧東西の別なく広範。 後年になると喉の酷使が祟って衰えの著しいアニタですが、1950年代後半当時はまさに最盛期。超スローテンポなバラードからスインギーなナンバーまで、その幅広い実力を見せつけてくれます。 ペイチのアレンジはブラスを華やかに使ってアニタの歌を盛り立てている……けれど、時に装飾過多な悪ノリがあるのが気になるかな(2、5、8あたりの派手なアレンジがダメな人もいるかも)。 「おまけ」の7曲は50年代末から60年代中期の録音を集めたもので、バックはオケとスモールコンボが混在。しかしこちらもベニー・ゴルソンやジョニー・マンデルの渋いナンバーが入ってたりするからあなどれません。 ともあれ、楽しさは折り紙付きの快作アルバムです。
JAZZという分野は、スタンダードナンバーをいろいろなボーカル、楽器奏者が
自分の個性で歌い継いでいく。
最近JAZZを聞き始め、知識も何もないけれど、聞いたことの有る曲が
swingでノリノリにうたわれてて聞き心地よい!
夏のドライブのBGMなんかにとてもおすすめ!
元気がでるよ
ヴァーヴレコードで見事に復活したアニタの最高傑作と呼んでいいアルバム。
白人女性ボーカリストの先駆者としてあとに続く多くのボーカリストに影響を
与えている。
小粋でオシャレ、ハスキーなヴォーカルはまさにアネゴ的余裕を感じさせ、
オスカー・ピーターソン・トリオのバッキングがそれを好サポート、名手の
面目躍如。
「ス・ワンダフル〜」では見事なまでのアップテンポで歌い出し、オスカー・
ピーターソン負けじとソロをとる、途中でテンポの違う他曲を挟む構成はまさに
圧巻。
急テンポで歌い切る「ゼム・ゼア・アイズ」ではスキャットを交えて、続くハ−ブ・
エリスが見事なアドリブを披露、ここまでオシャレに歌えるのは彼女だけだろう。
前作(resort+music pacific islands)があんまり完璧だったのでこっちも買ってみた。やっぱりきもちいい。世界にはこれほど素敵な音楽がたくさんあって、まだ自分はその殆どを聴いていないのだ。もうばかばかしくてオリコンもビルボードもどうでもいいぞ。FMの番組中でかけてる曲も、まとめてCD化してくれないもんだろうか。
当時を知る方には克明に、当時を知らない私でも、容易に、その場の雰囲気や、アットホームな感じ、本当に楽しそう歌う表情まで想像出来てしまいそうな、素的で貴重なライブ音源だと思います。
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