とても面白く、さっと読ませて頂きました! せがわまさき先生が山風を描かれるとやはり良いですね… 忍術の描かれ方も素敵に妖しく、ドキドキしました(笑) こんな下世話な話題を絵にしてぶはっと笑わせてくれながらも、 戦闘シーンや人物の表情の変化には痺れ、いつも目を見張ります。 とても素晴らしいです! お登世の可愛らしさに身悶えしました(笑) 独自の解釈と演出も相まって、皆がとてもいい味出していて(武蔵が…!)、最高でした! いつか私の好きな伊賀忍法帖が漫画になったら…などと夢見てしまいます! 山風を漫画で制覇して下さりませ!
山田風太郎ファンなので「柳生忍法帖」(知る人ぞ知る)の映像化と知り、購入しました。「くノ一」モノのえげつなさは知っていただけにチョッと心配でしたが、なかなか面白かったです。もちろん原作の面白さに及ぶべくもありませんが、頭にくるほど度外れた展開にはならず(?)結構楽しめます。特筆すべきは小沢仁志の「柳生十兵衛」です。カッコいい!個人的には千葉真一よりハマっていると思いました。小沢十兵衛を見るだけでも価値あり。
特異な技を持った伊賀組、甲賀組それぞれの十人衆が、トーナメント勝負のような死闘を展開していくストーリー。一読、あまりの面白さに呆然とさせられ、しばらくの間、山田風太郎の作品をあれこれと、むさぼるように読んでいきました。
忍者それぞれの技が、実にユニークで奇奇怪怪、驚きに満ちていること。まるで妖怪変化の如き忍者たちの、尋常でない勝負の行方の意外性。「こいつはやるんじゃないか」と注目していた忍者が、ひとり、またひとりと消えていくスリリングな面白さ。傑作ぞろいの風太郎忍法帖のなかでも、キャラの無類の魅力と、ぎゅっと凝縮された話のスピーディーな展開にわくわくさせられたことでは、これが一番! 続いて、『柳生忍法帖』『柳生十兵衛死す』『魔界転生』あたり、首までずっぽり浸かって読みふけったものでした。これから読む方が、本当にうらやましい。
本作品をマンガにして描いたせがわまさきの『バジリスク 甲賀忍法帖』(単行本・全5巻)もいいですよ。おすすめ。
ちなみに、山田風太郎作品のマイ・ベスト5は、『妖異金瓶梅』『甲賀忍法帖』『明治断頭台』『おんな牢秘抄』『夜よりほかに聴くものもなし』。風太郎ワールドのめったくた楽しく、面白きこと哉。読書の至福のひとときに、きっとわくわくさせられますよ。
別冊太陽のムック、作家シリーズの最新号です。山田風太郎さんは、1922年(大正十一年)生まれで、2003年80歳で亡くなられました。本書はこの山田さんの一生を編年順に、色々なエピソード、関連資料、関係者のエッセイ等を間に挟み、豊富な写真と共に紹介していて、一種の自伝といった趣もあります。 山田さんは医者一家に生まれました。しかし、5歳の時父親が41歳で急死、そして、その後母親は再婚するんですが、風太郎、中学一年生が終わる頃、今度は最愛の母親を亡くします。このことで自暴自棄になった風太郎の生活は荒れてきます。そして、不良仲間4人の間では、お互い符牒で呼び合いましたが、これがペン・ネームの由来になっています。その後、風太郎は旧制高校進学に失敗し、東京医専に進学します。そして、在学中に宝石の懸賞小説に応募し、達磨峠の殺人で入選します。また、眼中の悪魔、虚像淫楽で日本探偵作家クラブ賞短編賞を受賞し、江戸川乱歩の知遇を得、医師の国試を受けず、作家として生きていく事を決意します。そして、探偵小説作家として、人気を博しますが、1958年甲賀忍法帖を皮切りに最終作開化の忍者まで全111作の作品をものにし、一躍時代伝奇小説の雄となります(これは私も鮮明に覚えていて、親父の本を隠れてこそっと見ていた記憶があります・・子供には少しエロティックすぎるので)。その後、明治もの、室町もの、等数々の秀作をあらわし、あと千日の晩餐、等のエッセイを残しこの世を去ります。 書誌学的には少し物足りないですが、主な作品は日下三蔵さんが3つに分類しカラー写真入りで解説されています。また、医専時代の学友、高安健之さんの談話、編集者、原田裕のインタヴューが掲載されていて、谷崎ぐらいなら自分でも書ける、金遣いが荒かったので、原稿料の半分は別途強制的に積み立てていた等の興味深いエピソードが披露されています。当然奥様のエッセイもあります。そして、蔵書の写真、風太郎さんの絵(かなり上手い)も興味を引きます。 昨今、最も発掘が遅れている少年小説も2冊出て、有難い限りです。少し高価ですがこの本で、風太郎に興味を持って、これはと思うものを読破してください。幸いかってに比べ殆どの本は比較的容易に入手できると思います。
ネットで物を買う。いい時代になったものです。胸をどきどきさせながら見たものです。大阪の戦いの時代から、元禄時代までのもの。コンパクトにまとまっているので見やすい。術もしっかりしているので面白い。後の作品、SHINOBIのエロチックバージョンか。
|