日活独特の青春映画の幕を開けたのが中平康の「狂った果実」ならば、終焉を飾ったのがこの映画だろう。
上品な東宝と違って終始、捨て鉢な青春像を描き続けたこの映画会社に相応しき最後の傑作。
石川セリの気だるくも甘く切ない主題歌はこの直後、成人映画専門となる日活だけでなく、斜陽を迎えた70年代日本映画への挽歌のようだ。
それにしても藤田敏八の登場は遅すぎた。日活全盛期に彼がいれば・・・とつくづく思う。
30年ほど前、中学生だった私が自分のお小遣いで初めて見た邦画でした。実はマークレスターの「卒業旅行」との2本立てで、本当はそっちが目当てだったのですが、あちらがまるで子供映画なのに、こちらのほうは大人っぽくてすごいインパクト。女子高校生たちの通学風景をバックにオープニングに流れる「夢の中へ」とエンディングの伸びやかにテニスをする栗田ひろみのまるでデモテープのような「いつのまにか少女は」はいまだに印象に残っています。ほかにも「かさがない」(だったと思う)のアルバムから何曲かが挿入されていて、それがまた映画のシーンにぴったり。大人になった今もう一度じっくり見たい!
「ちい散歩」で地井武男さんが散歩した場所は833カ所。歩いた歩数3,227,000歩。歩いた距離2581.6キロ。描いた絵手紙563枚。
本書には2011年5月から2012年2月に描いた80枚が納められている。素直な絵。カラフルな水彩画。心をこめて画いたことが伝わってくる。東京の下町を中心にした人と生活の臭いが香ってくる。
最初に「地井さんのあったかメッセージ」。人柄が伝わってくるひとことひとこと。最後の画は、「京王よみうりランド」での一枚。三沢川の春の音を撮る橋本カメラマンと音声井本君。ヨーイ!スタート、とある(2012年2月28日)。
今日、地井さんとの最後のお別れの会が青山で行われた(TVニュースで見た)。あいにく雨模様だったが、まさに涙雨だ。田中邦衛さんが弔辞を読んでいた。
地井さん、長いことありがとう。地井さんの屈託のない笑顔には、いつも励まされました。今はゆっくりお休みください。合掌。
澤田監督の映画はいくつか見たけど 駄目人間が出てきうだうだやってるモラトリアムアウトロー と言えるような独特のもっちゃり感が魅力なんですね いつも「この話にこんなタイトルはないだろう…」と思う そこもまた魅力なんですね。 ところでこの映画では蛾次郎が暴走してます バイクでダイナマイト投げつけで特攻する場面が素晴らしく 映画の内容は忘れても蛾次郎の暴走シーンだけは忘れられません ベスト・オブ・ガジロー映画です。 そして安いです。
特にジャズやフュージョンは好んで聴いてはいませんでしたが観た映画から音楽がかっこいいという理由で買いました。結果はもうかっこよすぎて悲壮感ありまくり。これでもかという位聴きまくりました。もともとマカロニホラー映画のサントラなどを手掛けるイタリアプログレバンドのゴブリンもかなり好きなのですんなりと馴染めました。
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