世界的冒険活劇の名作。 冒険家クォーターメンの初登場作品でもある。 大人から子供まで、広く楽しめる物だ。 登場人物の男らしさに感動した。
ヤジキタ珍道中 東海道五十三次... などと、いろんな形で世に出ているポピュラーな話です。 しかし出版されている本の中には、低学年の子供が読むようなものは、とても内容が薄くて、抜粋的なヤジキタ話が多いのですが この本は全三巻としっかり読み応えがありながら、内容が簡単でイラストも可愛いです。
本筋以外にも、江戸の様子や、周りの人々のこっけいな動き、当時の旅の苦労が、想像しやすいように描かれています。
一巻は横田順彌 二巻は清水義範 三巻は小佐田定雄
有名三作家のリレー小説になっています。三冊全部読んで初めてオチがあります。
作家によって書き方が違うので、三冊ともちがう感じは子供でもすぐわかるようで、「子供たちにどの本が好き?」と聞くと それぞれ好みの作家の描き方がわかれます。
私自身は二巻の清水さんの本を読みなれていたので、どうしても展開がわかりやすく、清水派になりました。
ルビもしっかり打ってありますから、家族全員で楽しめる本として、是非おすすめです。
明治時代の作家たちが、なんとも面白い、なんともハチャメチャな奇想天外な小説を書き残してしていることのわかる1冊。
中学、高校で学習したいわゆる前向きな、なんとも味気ない文学史とは異なる温かみのある「もう一つの文学史」がここに完結しています。明治から大正時代にかけて生きた多くの人々の多彩な生きかた、豊かな想像力をうかがい知ることができます。
まさに、日本の「失われた時」を想像力で旅したい人のための文学史です。
ビアスの悪魔の辞典とは全く趣が異なる本です。しかしそれは良い意味でですが・・・。 日本人の琴線に触れるちょっとひねくれた数々の解釈は、凝り固まった視点・考え方をほぐしてくれます。 こういった類の「ちゃかし」を嫌う人はいますが、こうした発想を笑って受け入れることができることこそ本当の知性ではないでしょうか。良い意味でふざけているということを認識した上で、自分の想像を超える解釈に出会ったときの何とも言えない喜びを味わっていただきたい。
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