8シーズンにリデンプション、コンプリートboxの特典ディスクまでついてAmazonのこの価格はとてもお買い得です。まだ見たことがない人は満足すると思います。しかし、すでにDVDで持っている身としてはまだ日本でblu-ray化されていない1から6のblu-rayがほしかった。先日、WOWOWでHD放送の24を見て綺麗さに感動しました。おそらく、そのうちblu-rayboxも発売するでしょうから、それまで待つことにします。
※上下巻とも読みましたが、レビューは下巻の方にだけ付けます。
シーズン1よりも前....しかも今回は、後に大統領になるデービッド・パーマーが
上院議員として、大統領選出馬を決意する直前という時期にあたります。
が、本作では、デービッド(およびその妻のシェリー)は「脇役」に過ぎません。
# ただ、シェリーの「悪女ぶり」は、本書のいいスパイスになっているようです。
軍事技術を奪おうとする中国と、その技術を私腹を肥やすべく利用したい連中、
さらには事件の舞台であるラスベガスを牛耳るギャングが絡みあい潰しあい、
やがて流れは一点へと集約されていきます(集約されたその一点のことが、
本作のタイトル「消失点」Vanishing Point です)。
読み物としては、上巻の描写が細かすぎる(頭6時間しか書けていない!)分、
下巻はテンポよく場面が展開していきますが、もう少しこの配分は何とか
ならなかったのかな....星を減らすほどの欠点ではないと思うのですが。
なお、本作では、カーティスの「CTU新人時代」の活躍がみられます。
また、モリス・オブライエンもいい味を出しつつ、作戦に絡んできます。
シーズン1以前に、既に彼らもジャックとつながっていたのかと思うと、
それだけでも「機密記録」シリーズを読む意味はありそうです。
空港物というよりも、もっと正確には航空管制官達の仕事をめぐるドラマです。最初の半分程度はさほどひきつけられないので、ながら見でも十分ですが、後半は段々面白くなっていきます。航空管制官の人達の仕事が非常に高度に専門的で、何百人もの命を預かっており、大変な重圧がかかっていることが本作品を見てよくわかりました。飛行機の機内描写は少なく、発着シーンも少なめなので、そうしたものを期待しているとがっかりするかもしれません。
飛行機は左右の他に高さも加わり、3次元で決定されるだけでなく、天候と機体内部の故障・不良等と少なくとも5次元で安全が決定されているので、単に計算上手ではなく、一種の直観のようなものも必要だと感じさせられました。高度に専門的な職業を対象とした映画にもかかわらず、専門的な内容のつっこみがあまりなかったのが少し寂しかったです。飛行機の操縦は高度が極めて重要なことは誰でも知っていますし、この映画でもよくわかりました。ただ、向かい風も相当重要らしいので、それも触れるべきではなかったでしょうか。しばしば停電で大ピンチというのは、まるで新興国並みで、アメリカはそこまで落ちぶれていっているのか多少悲しくさせられる映画でした。
相変わらずどうでもいいような映画を作りますね、この人は。しかし今回の映画が前回までと違うのは、ここに描かれた世界が、私ら3.11後に生きている日本人にとっては、極めて「現実的」だと云うことであります。登場人物たちの、うつ状態、虚無感、破れかぶれの狂騒、すべてに既視感があります。ナントカ村のずさん極まりない仕事ぶりのおかげで、嫌いなトリアー監督の映画に、初めて親近感が持てました。 でも、まだまだ想像力が甘いですね。だって、近づいてくる惑星は、目に見えますから。福島の燃料なんか、どこでどうなっちゃってるのか、誰にも分かりません。いきなり全てが吹っ飛んでジ・エンドになるんじゃないかと、戦々恐々としてきたこの一年間でしたが、今後もこの状態がいつまで続くのか分かりません。やってられんわ、まったく。 それにしてもこの監督の映画、だんだん映像がひどくなりますね。今回は、プロローグとエピローグを際立たせるためだかなんだか知りませんが、ド素人のホームビデオでももう少しマシなんじゃないかと思うぐらいの画面のブレ方で、映画館の最前列で見ていたら気分が悪くなりました。これこそ見る拷問です。ですからこのBDを購入して、画面から離れた位置でもう一回鑑賞することを、楽しみにしているのです。
アンセルメは、ローザンヌ大学の数学科の先生から指揮者に転向した人。 ロシア・バレエ団とのつながりを知る人から見れば、アンセルメはバレエ音楽のスペシャリスト。特に元親友のストラヴィンスキーの作品では一家言を持っていた。 ロシアバレエ団にいた頃に、ドビュッシーやラヴェルとも親交を結んでいたことから、近代フランス音楽を得意とする指揮者と見なされることもあった。 しかし、アンセルメの憧れの指揮者は、ニキシュやワインガルトナーだった。事実、彼が指揮者としてデビューした時、演目に選んだのはベートーヴェンの交響曲第5番だった。
ベートーヴェンの交響曲は、指揮者のアンセルメの原点ともいえる演目だったが、近代フランス音楽やバレエ音楽のスペシャリストとして売り出したかったデッカ・レーベルは、あまり積極的にアンセルメのドイツ音楽を宣伝しようとはしなかった。 アンセルメの率いるスイス。ロマンド管弦楽団も、弦楽セクションよりも管楽セクションの個性を重視する音楽づくりに慣れていたため、弦楽器にウェイトを置いたベートーヴェンの音楽づくりには、あまり向いてそうになかった。 そのため、ドイツ・オーストリア圏のベートーヴェン演奏と比べると、管楽器中心の響きに違和感を感じる人もいるのではないだろうか。 しかし、アンセルメの指揮は至極真っ当。感動のかわりに、徹底的に明晰な響きにこだわった演奏だ。
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