今回はルーツロック&ポップなアルバムでした。 ジェフ・リンみたいなアレンジの曲(ジョージハリスンみたい)があったり、いままでとちょっと違うWilcoです。 今回もジャケットデザインが優れているので、12インチレコード+CDを買うことをお奨めします。
wilcoはいつも期待を裏切らない。独自の創造性と繊細かつ何処かノイジーなところがwilcoの音楽だ。各パートがうまく調和してるし、本当よく響き計算されてる。ボーカル・ジェフは何処かEを連想させる気がする。二人の共通点は多分、互いに天性のボーカル。今の音楽シーンに必要不可欠だ。ジャンルはカントリー基本だが、ジャンルに縛られない常に新しい音楽を見出だしていくwilcoに期待している。本物のロックを探しているなら、それに一番近いもの、本当の音楽に触れたいなら、それを語るバンド。すべてはwilcoにある。
DVDって悪く言うと、映像によって音に意識がいかなくなる。
良い部分は言うまでもなくでかいんだけれど。
そんな訳でいまいち音がよくないなあ、ってアーティストは結構いる。
音質、スタジオ版の再現率、ミスの有無などだけ気にするならスタジオ版聞けって話だけど。
でも、ホントに高いレベルで活動してる人たちだよ、Wilcoは。
ライブの醍醐味である、勢いとか、アドリブ(インプロヴィゼイション)が凄い。
で、蔑ろにされがちな、上記した部分のレベルもまた素晴らしい。
これ見ながら拍手しましたよ、ついつい。w
更に言えば、内容はツアードキュメントって感じです。
訳がインポートだからないけど、自分の(お粗末な)レベルで見ても色々考えさせられました。
とにかく素晴らしいですわ。
ダウンロードして、外でも音源聞けるってのがまたありがたい。
値段もこんなだし、興味持った人はぜひぜひ。
後悔はしませんよ。(むしろ見ない方が…w)
ジム・オルークがプロデュースに加わった『ヤンキー~』や『ゴースト~』に見られるサイケデリック、音響、鬱屈などの特徴は、すでにこの『サマーティース』にも表れています。でも、前作『ビーイング・ゼア』と同じく、ウィルコ単独プロデュースなので、『ビーイング・ゼア』に見られた爽快感、遊び心が持続しているように思います。すなわち、絶望と希望とが配合されていても、希望の配合率のほうが高いのです。とくに、トラック7、8、9でアメリカのルーツ・ミュージックを解釈しながらメランコリックにミディアム・テンポ以下で聴かせたあと、一気にアップテンポで弾けるアメリカン・ロック、トラック10が表現している、けだるいけど爽快な夏の雰囲気がぼくは好きです。隠しトラックになった別ヴァージョン二曲も爽快でいいです。 ぼくが思うに、『サマーティース』のサウンドは、チャート、マーケティング、セールスとは無関係に現在を切り取っているリアル・アメリカン・オルタナティヴ・ロック/カントリー・バンド・サウンドです。ウィルコがこのアルバムを最後にレーベルを移籍したこと、つまり世間的には成功とはみなされなかったことが残念でなりません。 ちなみに、リーフレットは歌詞つき。
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