フラットピックのDOC,サムピックのCHET最高です。 CHETは他界しましたが、このアルバムのコンビネーションは最高です。それぞれが特徴を持ったギタープレーヤーですが、二人で演奏することによって、また違った味がかもし出されています。 DOCのアコギの素朴で彼らしいピッキング、CHETの相変わらず巧みで更に、あまり聞かれないドブロでのピッキングもう最高、毎日のように貴意いています。
チョット聞くと爽やかなギターインスト。
アールクルーに後継される癒しの音楽。
だが、実は高度な技術に裏付けられた円熟のギタープレイ。
何と広いダイナミックレンジ。的確なプレイ。
破綻の無いフレージング。過不足のない和声。
けれどそれを聞く側に意識させないのは高い音楽性があるからこそ。
名曲「虹の彼方に」を、昔のアーティスト、たとえばグレン・ミラー、チェット・ベイカーやレッド・ガーランドから現代のハリー・アレンや深町純子まで、12曲集めた企画モノ。中には、ニルソンなんて、ジャズ以外のアーティストも入っていたりで、面白い。上出来である。なんたって曲がいい。この調子で「マイ・ファニー・バレンタイン」「星影のステラ」とか名曲で、どんどん作って欲しいですね。ただし、毎日聴くものではない。(12曲毎日聴くと胸焼けするので・・・)時々、取り出して聴くとよいアルバム。(松本敏之)
チェットとジェリーのライブをDVDで観れる。 そしてたぶん、ジェリー・リードの演奏中の映像というのは、 今のところこの作品だけではないかと思われる。 それだけで★5つなのだが、ちょっとだけ説明を。 グラミー賞を14回も受賞した”レジェンド”チェット・アトキンスは ドク・ワトソン、マール・トラヴィスと並んで、カントリー系の (という言い方しかないのだが)、ギターの地平を拓いた スーパーギタリストの一人。そのミュートしたオルタネイトベースを 土台にした流麗でお洒落なスタイルは、多くのプレイヤーに 影響を与えつつ、誰もチェットそのものになろうとはしなかった。 なることをあきらめた。ほどの、まあ、すごい人だったわけである。 カントリーミュージックとしては、もっともプログレッシブな スタイルをもつナッシュビルサウンドの創始者といってもいいと思う。 ジェリー・リードは、日本風にいえば弟子筋にあたる。 ハープのチャーリー・マッコイもそうだろう。 70年代、彼らを聴き始めた頃は、ナッシュビルの総帥・チェットと、 若きエース、ジェリーという感じだったけれど、 1992年のこのライブを観ていると、ジェリーもかつての名盤 「カントリー・ピッキン」でみせたような切れ味の鋭さとか、 正確無比の超絶テクといったものよりも、ぐっとリラックスして、 気心の知れた叔父さんと甥っ子、のような感じになってきた。 ライブは、ゆるゆるの雰囲気で始まる。 4曲目にジェリーが、今、釣りから帰ってきたという感じで登場し、 こともあろうにディランの「くよくよするなよ」を始めた時、 もう今宵はずっとゆるゆるなのだと覚悟した(笑)。 茶目っ気と洒落っ気。そして超絶テク。 ものすごい二人が、ものすごいことを演っているのに、 「どうだ。すごいだろう」というシーンが、ただの一瞬もない。 これは、やはり、ものすごいことだろうと思う。 使用楽器は、チェットがエレガットとセミアコと、 1曲だけ、フレットレス(と思われる)エレガット。 ジェリーは、最後までエレガットだ。 スチール弦にはない独特の温かみと粘りのあるサウンド。 バック隊は二人で、ギターと時々、ハープが絡む。 ベースもピアノもドラムもない。ギター4本使っているからといって すさまじいアンサンブルが展開されるわけでもない。 (ように見えるが、やはりすさまじいことをやっている)。 2001年6月にチェット・アトキンスがこの世を去った今となっては、 ジェリーのインスト盤の再発を切望する。 この人のインスト盤が一枚もないというのは、世界中のギタリスト、 ギターファンにとってかなしいことだと思う。
知ってはいたけど聴いたこと無いという人が多いと思いますが
聴いてみるとナカナカ良いです。
当時無数にあったビートルズ企画物の中では秀作の部類でしょう。
チェット・アトキンスの破錠の無い演奏に
ハーモニカでチャーリー・マッコイ(後のエリア・コード615)が参加。
ロッキン・カントリー系イージー・リスニングという感じ。
値段が安いので何かもう1枚、という時にでもいかがでしょうか。
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