Blu-rayとデジタル・コピーだけで3990円は高すぎると思います。Blu-rayを普及させたいのら海外盤に負けないぐらいの画質&価格&特典で販売してもらいたいです。最近の海外盤Blu-rayは日本語字幕、吹き替え音声収録版が多いのでこのままの価格では国内盤は海外盤に勝てないと思います。
昔、テレビ放映ぶんを録画していたものを、何度も何度も繰り返して見てました。 この映画、中毒性があるのか、この凄まじいエネルギーに引き込まれて、つい繰り返してみてしまいます。
お話は典型的なマフィアの一代記です。やり取りのあちこちに、ズバッと核心を突きながらも微妙に方向を逸らして犯罪者の論理に持っていくという、独特の話法があり、長いけれど退屈しません。 アル・パチーノはやはり、腹の底から搾り出すようなどすの利いた声で一説ぶちあげると、凄い迫力です。
しかし、単なる成り上りギャングの話に終わらず、ある事件で人間的な弱点をさらけ出す結果になり、そこから転落が始まるという、この起伏がまた面白い。 脇役もそれぞれにいい味を出しているし、特に女優陣のかもし出す雰囲気が絶妙です。 ゴッドファーザーが大御所ギャング映画なら、こちらはまさにチンピラギャング映画の傑作。
今回、ブルーレイで買い直して大画面で見て、また格別です。値段が安いのでそれほど期待はしていなかったのですが、予想外にくっきりした画質で、これなら買い直した甲斐がありました。
ただ、音が少し小さい気がします。HDMI接続で古い映画の時にでたまにこういう時があります。機種固有の問題なのか、HDMI接続の問題なのか、ソフトの問題なのかは分かりませんが、プロジェクターにHDMI接続しているので、この問題が解決されたらなーと残念です。
もう一つの残念な点は、多くのソフトと同様、テレビ放映の時と吹き替えの声優が違います。テレビ版のほうが迫力があって、見ていておおっ!となったのですが、BD版はイマイチです。テレビ版の吹き替えで発売して欲しいです。
男のドラマが展開される傑作です。少し長いのが玉にきずですが…。 監督自身が銃好きで、役者が訓練のために射撃訓練をしている時監督が一番楽しんで撃ちまくっていたなんて話がある人です。 それだけに銃器描写はなかなかのもので、特に市街地戦でのヴァル・キルマーのリロードシーンには唸らされました。 M16系のマグチェンジがここまできれいに描かれているのはあまり見かけません。 ガリルやFNCなんて言う珍しいアサルトライフルを見れるのもちょっとポイント。 俳優陣も実力派がそろっていて見逃せません。 パチーノとデ・ニーロが向き合って会話するカフェのシーンは静かに闘志を燃やし、互いにプロ意識を見せつけあう名シーンです。 監督自身の作品を壮大なスケールでリメイクしたこの映画はリメイク作品としてはかなり成功した部類に入るのではないでしょうか。 もっとも『メイド・イン・L.A.』はテレビ用の作品だったと思いますから予算面でも全然違ったでしょうが。 こんな映画が作られる事はもうないと思うとつくづく今の映画業界が洋画邦画共に残念でなりません。
紙一重の生き方をする二人の男の対決は震えます。
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