Oriza HIRATA [ 平田オリザ ] - TEDxSeeds 2011 平田オリザモバイル

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ニッポンには対話がない―学びとコミュニケーションの再生

キーワードは「対話」。

元来、同質社会で、
精神性を重んじ、
武道に代表されるように「型」を大切にしてきた日本人は、
異質な価値観とのコミュニケーションが苦手だと、
本書は言っています。

また（北川さんは）、
「察する」ことに秀でた国民性は、
外交の場で自らの価値観を正面に立てない、
相手の土俵を理解して、そこでコミュニケーションを行いがち。
結局損をすることが多いとも語っています。

そこで登場するのは「対話」。
本書は「対話とは」を平田氏、北川氏が対論、「対話」形式で語っています。
対話とは「相手は自分とは違う」ことを前提にしたコミュニケーションであって、
決して優劣や勝敗をつける目的ではありません。

演劇と外交、全く異なる世界で生きてきた二人の「対話」が重なっていきます。
哲学的であり実践的。
社会的であり個人的。
レベルの高い知的な議論を楽しめました。

日本にこれから到来する移民社会、
そのときに我々一人一人が必要な心持ちを語った重要な一冊です。

“役を生きる”演技レッスン ──リスペクト・フォー・アクティング

演劇の世界＝芸術の世界では、才能がなければやっても無駄だという気持ちが、私の心の中のどこかにずっとあったような気がします。
でもウタ・ハーゲンは、そうは言っていません。俳優には技術が必要だと言っています。この本には、演技の技術を磨くため10項目のエクササイズが記されています。

エクササイズのまず基本となるものが、自分自身を2分間で演じることです。普段何気なく取っていた行動の目的や背景、目的を達成するときに起こる障害やそのときの選択など、自分を演じることで自分自身をよく知ることができるのです。それが後に、役を生きることに繋がってきます。役の背景を構築し、その人物と自分を重ね合わせ、その人物が生きる世界を確信できるまで知り尽くす、という演技術を身につけられます。

その人物はなぜこういう行動を取るのか、なぜこんなことを言うのか、その時どんな服を着ていたのか、どんな物を持っていたのか、体調はどうであったか、その直前には何をしていたのだろうか、これからどこへ向かおうとしているのか、それは何のために、など。
役を生きようとすれば当然、その人物を知り尽くすまではセリフは言えない、というウタ・ハーゲンの言葉を痛感することとなります。

ウタ・ハーゲンのエクササイズは一人でもできます。演技をする方には、セリフを練習する以前に、ぜひこれを読んで、実践してみることをお勧めします。

平田オリザの現場 20 東京ノート 6カ国語版 [DVD]

二段組みの脚本を読んだときには感得できなかったことであるが、様々なグループの会話が重層的に展開するさまが、脚本上は淡々と進むかにみえた劇の進行に動的な効果を与え、観衆にその情報処理能力を最大限に稼動させることを要求する。その他、登場人物の配置や移動関係が複雑なこともあり、本作についてはＤＶＤでもよいから舞台そのものを観ないとやはり駄目であることを納得。

それにしても、日本に名画や難民が避難してくるということは、「平和維持軍」への参加はあるようだが、この戦争では日本は中立ということなのであろうか。いずれにせよ、恋愛や不倫、介護、相続、仕事、学業、帰郷などなど、本作はいわば小市民的な等身大の日本人の姿（諸相）を、例えていえば宇宙のような遠方から「カメラ・オブスクーラ」で切り取った作品であるということができるのではなかろうか。

なお、本ＤＶＤには67頁の原作台本が封入されています。

コミュニケーション力を引き出す (PHP新書)

まずは読んでみることをおすすめします。おもしろい本です。

演劇入門 (講談社現代新書)

　演劇や劇の脚本に直接関心があるわけではなかった。
プロジェクトをうまく進めるためにメンバーを動機付けるためのシナリオを
作成したり、コンセプチュアルな内容のプレゼンを作成するためになんらか
参考になるのではないかと思って手にとってみた。
　結果、大成功。この本はあらゆる目的での「ストーリーテリング」の非常
に有力な参考書になりうる。

Oriza HIRATA [ 平田オリザ ] - TEDxSeeds 2011

You can enjoy this video with English subtitle if you turn on "CC" button located at the lower right of youtube screen. Title: 「人間らしさ」とはなにか/What are "Humanlike" actions? About Talks: 平田氏は、ジェミノイドを用いたロボット演劇を通し、演劇の側面からロボットの人間らしさを追求する。平田氏によると、「人間らしさに必要なものは「無駄な動き」であり、原理的に人間にしかできないものは、ごく限られたマイナス要素的なものだ」と言う。2500年間積み上げた演劇の叡智が、工学的研究では解析しきれない"人間らしさ"を、ロボットを通じて演出する様は必見。 "Through his robot theater starring geminoids as actors, Mr. Hirata pursues the ""humanness"" of robots from a theatrical perspective. According to Mr. Hirata, ""superfluity"" is the formula for humanlike actions, and fundamentally, only a few negative actions are exclusive to humans. He shows us how theater, with its 2500 years of history, can easily and dramatically add a human touch to robot actors--something that could not be achieved by mechanic analysis. 撮影・配信・機材協力：（株）キバンインターナショナル、（株）TIME-SHIFT 翻訳者・翻訳監修： Ehara Takeshi, ABC Loop TEDxSeeds 2011 tedxseeds.org About TEDx, x = independently organized event In the spirit of ideas worth spreading, TEDx is a program of local, self-organized events that bring people together to share a TED-like experience. At a TEDx event, TEDTalks video and live speakers combine to spark deep discussion and connection in a small group. These local, self-organized ...