通常ショット(バルカン・追尾ミサイル・レーザー)とボムを駆使するオーソドックスな縦シュー。 グラフィックを含め、発売時期を考えても古くさい。 ただこのゲーム、特異なシステムを採用していて、パワーアップする(している時間?)ほど難易度が上昇していく。 そのため攻略方法としてはパワーアップはしても一段階、ボムは3個以下をキープするのが重要らしい。
フルパワーアップ状態だとどんどん難易度が上昇し、後半は凄いことになるが、ボム連発でクレジットも消費すれば、ゴリ押しでクリアは可能。ボス戦もその場復活なのがありがたい。 ただラスボスのみやられるとステージ最初に戻される(ステージ自体は短い)ので、コツをつかむまでは苦労するかもしれない。 苦労したあげくのエンディングは。。期待しないでください。
自分がいいと感じたのは敵のやられ方。 空中の敵を撃つとその場で小爆発し、墜落していって地面もしくは海面でもう一度爆発して大破するのである。 この細かい演出はすばらしい。ボスだけではなく、ザコ1機1機がそういう散り方をしてくれるのにはちょっと感動。 一見の価値はある。
オーストラリア人であるキャロル・ウィルキンソンによる「The Dragonkeeper trilogy」全3巻のうちの第2巻です。
第1巻では、奴隷として龍使いに使われていた少女が年老いた龍と共に宮廷から逃げ出し、大冒険を繰り広げた末に赤ん坊龍を抱えて旅立ちました。第2巻も大まかに言えば幼龍「カイ」と少女「ピン」の冒険譚ですが、何も分からずに右往左往していただけだったような第1巻とは異なって、ドラゴン・キーパー として運命を受け入れ、幼龍の為に奮闘するピンの姿が、龍の「恩恵」に預かろうとする醜い人間達の姿と絡めて描かれます。
悪役や若き皇帝も第1巻から引き続き登場し、ピンの真っ直ぐな気性の故に、命がけで彼女を助ける大人達も現れます。辛い日々の中で少女が誰かに頼りたい、あるいは信頼したいと思うのも当然ですが、その結末はほろ苦いもの に・・・。
ドラゴンキーパーとして、生きていく決意をしながらもまだまだ子供(12歳?)のピンは時に家族を思い、友を思い、自分の力の無さを思います。その様子と、 龍の為に自らの体に傷を付けたり、「気」を使いこなし、鋭敏なる感覚を研ぎ澄まそうと鍛錬するピンの姿は対象的です。「弱さ」と「強さ」を併せ持った心優しい主人公として描かれています。
舞台は古代中国、漢の時代と思われる架空の国?ですが、描かれる世界は違和感なく入り込めます。皇帝に呪術者、ネクロマンサー(死霊使い)にお姫様。荒唐無稽とも言えますが、幼龍カイの無邪気さや、弱々しさを見せながらも徐々にドラゴンキーパーとしての資質を目覚めさせるピンの姿は大変魅力的です。
エキゾチックな情感も溢れる、立派なファンタジーになっていて楽しめますね。
「紫炎龍」と「紫炎龍エクスプロージョン」のカップリング作品。
「紫炎龍エクスプロージョン」の方は、難易度がとても易しく、 ある程度シューティングに慣れている人なら、ハード設定でも二、三回のプレイで ノーコンティニュークリア出来てしまいそうなほど。 少々物足りないですが、シューティングをやり始める人の入門用としては 丁度良いかもしれません。 システム面では、特定の条件をクリアすると、 おまけステージを遊べるようになるという要素がありますが、それ以外は これといった特色がなく、このゲームならではの面白みと言える物は 薄いように感じました。
「紫炎龍」の方は、手ごたえのあるゲームバランスになっていて 普通に楽しめる出来ですが、アーケード版のベタ移植なので こちらを目当てに買うのであれば、おまけ要素が豊富な単品移植版を おすすめします。
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