淡々とした中に、笑いあり、せつなさありで、竹中作品らしいあったかさのある一作です。この作品で天海祐希の連弾までの作品では見られないコミカルさが発揮されファンなら必ず抑えておきたい1作だと思います。
OP曲、ED曲をはじめ、杉山卓夫、川井憲次のBGM、 なかなかツボをおさえた構成だと思います。 ・・・しかし、なんで「陽だまり」がはいっていないのぉーーー(涙) もったいないなぁ~と思います。 残念。
松尾清憲の3rd Album。3作品の中では最もヒットしたアルバムです。というのは5曲目の「サニーシャイニーモーニング」はアニメ「めぞん一刻」の主題歌になっていたから、アニメファンが買ったのだと思います。7曲目もCMに使われていたはずです。全体的には、前作、前々作よりも、押し付けがましくない、良質なポップスという感じです。ただし1曲目はケラが作詞をしたもので、ゴージャスなアレンジになってます。私が大好きなのは「テレビジョンの誘惑」でして、この曲のギターがかっこいいんです。白井良明しのべストプレイの一つだと思っています。松尾清憲は、このアルバムを出した後で、「ポップス界の金のシャチホコ」杉真理とともにVOXというバンドを結成して、活動してました。VOXも良いバンドで、BASSにはなぜかセンスオ!ブワンダーの人が参加してたりして、演奏力も非常に高かったのです。
好きな映画で何度も見返していますが、観るたびにきまって、そのみずみずしさに驚かされます。
付き合っているのかいないのか、本人たちにもわからないような高校生男女の淡い距離感、人々の体温まで伝わってきそうな熱気あふれる祭りの場面、グラウンドの土を黒く染めていくどしゃぶりの驟雨の光景、ぎこちなくも初々しい少年少女たちーー物語も映像も若い役者たちも、何もかもがみずみずしく美しい。
ある夏の若者の数日間を切りとったような映画などと言うと、陳腐な表現になってしまうかもしれませんが、もし本当にそんな作品があるならば驚くべきことです。
『水の中の八月』は、そんな驚くべき映画のひとつです。
夢野久作氏、原作の「少女地獄」の一部が映画化されている。
ふんわりとした白黒の映画にレトロ感が漂う凝った撮り方だと思った。
あまり原作の雰囲気は感じられなかったが、
シーンとしてちゃぶ台に向かい合う2人の男女の重苦しい沈黙がただひたすら続く。
そこが夢野作品らしさを出していたと思った。
台詞の表現より、沈黙を表現として出した「ドグラ・マグラ」の映像化と対照的で
面白く感じた。原作は知らなくても他の作品として楽しめると思う。
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