本編もギャグセンスが半端ないが特典の予告がやばすぎる
オリジナル版の『悪魔のいけにえ』は、血しぶきや手足の切断という残酷描写を排しながらもあれだけ怖い内容に仕上がったのだが、この続編には『ゾンビ』や『13日の金曜日』などのゴア(=血まみれ)・エフェクトの帝王、トム・サビーニを特殊メイクに招き、チェンソーで切られた頭部や顔の皮をはがれた人間といった派手な仕掛けで観客を驚かせている。 13年前の事件で甥を殺された保安官(デニス・ホッパー)が殺人一家に復讐を果たすドラマを骨子にしながら、その保安官も、レザーフェイスに襲われる(いや、惚れられる?)女DJも、進行するドラマの中で次第に狂気に駆られて行く展開が凄い。トビー・フーパーは前作とは全く異なるアプローチで、自ら『悪魔のいけにえ』伝説の呪縛を破ろうとしたのではなかろうか? この作品が日本で初ビデオ化された時のマスターは、それはそれは酷いもので、真っ暗につぶれた画面には何が写っているのかもろくに分からないような劣悪なソフトだった。このDVDはリマスターによって画質も音質もはるかに向上し、『いけにえ』ファンの長年のストレスを解消してくれた。アメリカ版予告編以外にはなにも映像特典はないが、お手ごろな低価格ソフトということもあり、ホラー映画ファンなら押えておいて損はないかも。
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