カーネギー氏の著作は大好きで今回も期待して読んだのですが、結論から言うと直訳をしている本書は、序盤で退屈してしまいました(原書は間違いなく最高作品です!カーネギー氏の才能は本作品にもまんべんなく散りばめられているので誤解のないよう)。特にアメリカ人にしかわからないような例えの場所。カーネギー氏はもちろんアメリカ人(とイギリス人か?)を対象読者として、彼らが理解しやすいように完璧な事例を持ち出しているのだと思うが、そこの直訳はいかがなものだろうか。訳者も最後に、この問題点を自ら指摘しつつ、ただし全体で見れば問題ない、というような記載をしているが、私にとっては問題大有りで、序盤で退屈してしまった。カーネギー氏自身も本作品の中で述べているではないか。アフリカのある民族にキリスト教を布教するために翻訳活動をしている布教者が「雪のように白い・・・」という原文を「ココナッツの汁のように白い・・・」に直したと。このぐらいの苦労がないとだめだと述べているではないですか。
残念ながら本書は原書の良いところをだいぶ覆い隠してしまった直訳本だと思います。
ツボです。もうツボを突かれすぎて、息苦しいくらいに逝かせまくられます。
コンセプトがしっかりしてるんでしょうね。このモチーフでミュージカルが出来あがるんじゃないかという妄想を刺激しますね。それほど映像的というか・・・世界観は非日常というか、セツナサのエッセンスだけを煮詰めて上手にキラメキに変えてますね。非常に軽い。軽いけどセツナイ。この世界観に身体性をあたえているのがオオノマサエの「ゆらぎ」を含んだ声なんでしょうか。不思議な魔力をもってますね。サウンドがこれまでの純国産のコンテキストとはまったく違うんだと思います。さらっと聞き流すと聞き覚えのあるフレーズで構成されているように感じるかもしれないけれど、ここは是非とも歌詞とにらめっこしながら聴いて欲しい。するとマッタク異次元というか、サウンドだと思っていた物が、なにか映像的な体験にかわってしまいますよ。ちょと別の何かと比べられないです。ミュージカルとか、映画を観てる感覚に近いです。
「いっぽんでもニンジン」は、ご存知なぎら健壱氏に歌う名曲なのでした!
YMO,テクノの2つのキーワードが揃っていれば、 私の年代の心は鷲摑みです。
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