矢沢あい氏の原作を読む時、絵の素晴らしさに感嘆する。
ナナや奈々の瞳に豊かな感情や情熱が象徴的に現れているので、
一コマの絵にもドラマがあるとも言える。映像版はこの「絵の
魅力」をどのように再現するかが課題になるが、日本テレビ
アニメ版は見事に応えてくれた。
矢沢氏も審査に参加されたオーディションを通じて選ばれた
声優の演技も存在感がある。朴路美のハスキーヴォイス、
KAORIのキュートな声が、それぞれ、ナナと奈々(ハチ)の
キャラクターを鮮やかに表現している。土屋アンナの歌声も
力強い。
川原さんの作品に出てくるヒロインが大好きです。
必要以上にがんばらない。
少女漫画特有のきらきらとは無縁。
なにより、いつも自然体で楽しそう。
自分にとって大事なものを知ってる人は強いなぁ、と
彼女の作品を読むたびに羨ましくなります。
なんか、フワフワ雰囲気を、含まれた可愛らしい曲を 歌う平井堅さんの、キュートな笑顔。 とても暖かい気分になれる、音楽です。 凹んでいる時に、聞くと、救われるかもしれない…。
DVD第1巻の後は初めて見る人には分かりにくいかもしれません。なので、簡単に説明するとしたらこうなります。 「遥の事故から三年、孝之は大学には行かずバイトをこなしながら平穏に過ごしていた。また水月も水泳を辞め、孝之と一緒に暮らしていた。遥の妹の茜は高校生になり、水月に憧れて入った水泳部でキャプテンになっていた。皆、遥の事が忘れられないままに時を過ごし、気が向くままに生活を送っていた。しかし、遥が目覚めたとともに事態は急変する・・・」 これをもとにDVD第2巻を見てみて下さい。
「暮林助教授の逆説」は川原泉には珍しくサイコサスペンス仕立てになっている。単位獲得にきゅうきゅうとし、他人のレポート丸写しでしのごうとする学生風情は今も昔も同じ、恐らく川原さんも似たような経験があるのだろう、妙に懐かしい。しかし懐かしいのはそこまでで、徐々に明らかになる失踪事件の真実。ところがすべてが明らかになった瞬間も「点目」「泣いていたのかもしれない」と一本抜けているところが川原節。「中国の壺」ではかーら教授得意の機能不全家庭が描かれるが、その改善ぶりがこれもまた間抜けで笑える。ほんと、川原さんの作品には癒されますです。
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