1983年、ロイヤルアルバートホールにて、ロニーレイン(元スモールフェイセス)が多発性硬化症という難病で、自分はもちろんのこと、同じ病気で悩む人々のためにチャリティーを呼びかけたところ、大勢の有名ミュージシャンが集まったコンサートです。中心はクラプトンで、スティービーウィンウッド、ジェフベック、ジミーペイジなどが参加。バックミュージシャンとして、ストーンズのチャーリーワッツ、ビルワイマン、アンディーフレイザーロー、ライ・クーパーなど豪華メンバーです。クラプトンはもちろんですが、ジェフベックの演奏がすばらしい。ダブルネックで演奏するジミーペイジは、ちょっとナイーブな感じ。「天国の階段」(ボーカルなし)は見逃せません。ドラムがサイモンフィリップス、フェルナンドサンドラーです。また、フィナーレが近づくと、3代ギタリストが、楽しそうに順番にリードを取り競演する「タルサタイム」「レイラ」もいいですね。笑顔かそれとも涙か?そんなフィナーレです。
1971年に発表された、あの《THE WHO》の最高傑作です。最初は聴きにくいのですが、聴き慣れてくると、本当に素晴らしい傑作です。アルバム全体を通して、一つの一貫した《思想》や《哲学》が表現されているような感じがします。《STONES》の傑作『LET IT BLEED』と並ぶ、ロック・マニア必聴必携の傑作アルバムです。『WHO'S NEXT』、つまり《次は、誰?》というタイトルが、なんとなく意味深いアルバムだと思います。オススメです。
以前は2枚組みでしたが、1枚になったためとても聞きやすく、物語の流れもわかりやすくなったと思います。 のちにライヴでほとんどの曲をやっているように、ピートもお気に入りなのでしょう。 輸入盤ですが、歌詞カードもちゃんと付いてます。英語も簡単なので、辞書片手に勉強しながら聞けます。まぁピートの詩の世界を理解するのは難しいと思いますが。
ポップでキャッチーなメロディの楽曲、ポジションが逆転したようなギターとベース、メロウなものからハードなものまで見事に歌いあげるパワフルなヴォーカル、キースのハチャメチャなドラム等等、THE WHOの魅力というより、ロックのかっこよさ、楽しさが一杯詰まった素晴らしいアルバムです。作り込まれ、コンパクトなスタジオ盤も良いのですが、オーバーダビングのないギター、ベース、ドラムのみのシンプルな編成で聴かせる楽曲群は生々しくてとてもスリリング。そしてメンバーの個性がモロに出て何度聴いても背筋がゾクゾクします。それにしてもエントウィッスルのベースサウンドは素晴らしいです。ギターより歪んでるし、音はでかいし、いうことありません。
まずこの映画、公開当初は全くの不入りで、宣伝の割には当たりませんでした。対象をミドル・エイジにしたのが失敗したんです。
これが注目されるのはTVで放映され、パトリック・スウェージが「ゴースト」に主演してから風向きが変わり、この映画も評価され、めでたくいい映画の仲間入り。
序盤からのパトリックのダンスは本当に素敵です。元バレエダンサーで奥様とのなれそめもダンスだったという、筋金入りのダンスは眼を奪われます。どちらかというと、スタンダードなダンスでしょうね。ラテンダンスのようなノリノリではなくて。
相手役のベイビー役の女の子はこの後、映画ではあまり見かけなくなりますが、恋にあこがれる少女から恋をして大人の女性に変わっていく役どころを、見事に演じています。
ストーリーは60年代が舞台のため、やや古臭い考えの大人たちが結構出てきますが、ダンスシーンは本当に上手く撮れているので、これを観てダンサーになりたいと思ったかたも多いでしょう。
パトリックは前出の「ゴースト」の後、性格俳優の方に路線を切り替えていくので、この映画のように踊るシーンは演じなくなっていきます。その分この映画はとても貴重です。
しかし2010年の9月、パトリックは末期ガンのため永眠してしまい、もう彼の新しい作品は観ることはできません。それでも彼の残したこの作品は今でも色あせていませんので、ぜひご覧になってほしいです。 ありがとうパトリック。合掌。
蛇足 脇役にリチャード・マークスの奥さんになった、シンシア・ローズもいて、パトリックのすばらしいリードで踊っていますよ。
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