大空港に続くスカイパニックの代表作にして素晴らしい内容です。しかも当時でも往年の大スターが出てる事も見逃せません。ダナ・アンドリュースやグロリア・スワンソン等です。我がチャック・ヘストンは当時50歳、なんとも言えないかっこ良さです。出来栄えも上々でもハラハラドキドキ時間を経つのも忘れるテンポで話は進みます。スカイパニックではチャールトン・ヘストンのハイジャックも良かったですが、もうこのような作品を背負ってたつ俳優はいないでしょう!アルツハイマーのヘストンが哀れで可愛そうです。頑張れ!我らがチャールトン・ヘストンと叫びたくなる快作であり当事の超大作です。
ボーイング747――その名を耳にするだけでも、何故だか妙に心躍るものがあった公開当時、その大型旅客機の操縦席に小型機が激突した、まさにその瞬間を描いた映画ポスターを目にした途端、アメリカという国は、こんなに大胆で突拍子もない発想の映画を普通に作るんだな……と、相当に強烈な印象を心に受けた記憶があります。残念ながら、大画面で鑑賞する機会には恵まれませんでしたが、後のTV放映を見て『大空港』同様にすっかり夢中になってしまいました。
『大空港』と同じく、脚本の巧みさや演出の的確さは勿論、素晴らしい演技陣にも心底から魅了されてしまいます。チャールトン・ヘストン、カレン・ブラック、ジョージ・ケネディ……本当に、確かな存在感と強い個性とそれぞれに素敵な魅力を備えた巧い俳優さんばかりです。グロリア・スワンソンの華やぎは言うに及ばず。リンダ・ブレアの愛らしさには、この作品で初めて触れた気がします。
また今回は、TV放映時の日本語吹替音声が収録されていることも、購入の大きな動機の一つとなりました。例え、音源の残っていない部分が「原語+字幕」の扱いになってしまうという難点はあっても、当時のベテラン声優さんたちによって醸し出される独特の雰囲気には、何とも捨て難い魅力があります。ただ、いつも思うことではありますが、この作品の場合もまた、声優さんの扱いがお粗末なのが気になりました。ジャケットの配役表(役名・俳優名・声優名)に記載があるのは主要人物5名のみです。無論、配役表さえ載っていないソフトもありますので、まだ有難い方であるのかも知れませんが、他にも黒沢良さん、富山敬さん、池田昌子さん、穂積隆信さんなど、TVで見た当時からしっかりと記憶に刻まれている声優さんも多く出演しておられますので、余計にそんな思いに捉われてしまいました。
大地震と同時に撮影された本作ですがお手軽感などなく大地震より観ごたえのある作品となっています。ヘストン氏のヒーローっぷりが群像劇であった大空港とは違って当時中学1年の私にはかっこよく映りました。恐らくエアポートシリーズ最高傑作でしょう。
「エアポート」Seriesの2作目であり(1作目の邦題は「大空港」)、「ポセイドン・アドベンチャー」から始まったと思われる
Disaster Panic Movie Boom(単語の羅列でお許しください)の中で製作された1本で、
今では考えられない74年当時の豪華Castingが売り物の超娯楽大作である。
今観ると、恐るべきご都合主義で貫かれており、特撮(CGじゃないですよ)もショボイんですが
手作り感が妙に郷愁を誘い、5年に1回は観たくなる、私にとって貴重な作品でもあります。
小型飛行機がJumbo機と接触事故を起こし、操縦席に風穴が開くなんて設定だけでも凄いじゃありませんか。
あの手この手の救出劇も、結構見応えがありますし、最後の奥の手はFlight Attendantに操縦桿を握らせるなんぞ
ホンマニ何度観ても、手に汗握りまっせ。
それにしてもチャールトン・ヘストン。
その存在だけで、作品そのものに風格を与える俳優って、今のAmerica映画界に居ますかねぇ?
一応、主役ですけれど、事故ったJumboには乗ってませんし、猿と戦うわけでもなし、戦車競技に参加するわけでもありませんが
観終わった後は、やっぱりヘストンの映画だったなぁと思ってしまいます。
ジョン・カカヴァスのScoreも当時のこの手のScaleの大きな作品に非常にMatchしており、
同じジョンでも、ジョン・ウィリアムズやジェリー・ゴールドスミスと遜色なかんべぇです。
最後に一言。
劇中、尼さん役のヘレン・レディが歌を1曲Serviceしてくれますが、これって日本で言えば、Folk歌手のイルカが歌うって事?!
うーん、America映画で良かった...
世間での評価は、前作の「大空港(Airport)」の方が上ですが、私自身はこちらの方が、緊迫感があって、断然面白かった。
大空港はパニック映画というよりは、いろいろな夫婦の虚像と実像を描いたもので、それはそれでよくできているのですが、肝心のアクシデントの描写が「いまいち」でした。 こちらは、本物のジャンボ機を超低空で飛ばして見せるのですが、雪山とぶつかりそうに飛ぶところはなかなか迫力がありました。 カレン・ブラックのスチュワーデス役が絶品でしたね。地上からの無線の指示でパイロットのいなくなったジャンボ機を代理で操縦するのですが、確かに自分がやるとなるとこんなふうにパニック寸前になるのでしょう。無線が使えなくなって、あわや高山に激突というところで、重傷の機長から機首をあげる方法を聞き出すのですが、ここの描写は極めてリアルにみえました。「救助」に飛び立ったベテラン操縦士が「ナンシー(スチュワーデス)が自分で操縦している!」と叫ぶところは、正直感動しました。この手の映画で「感動すること」などそうはありません。
近頃、CGに頼りきったパニック映画が多くて、正直言って「またか」と思っています。映画制作者はぜひこの作品をみて「原点」にかえってほしいものです。
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