このシリーズは好きなのでvol.1から買っています。 丁寧な丁装でコレクションのしがいがある逸品。
内容は、年表、アルバム発表時のインタビュー、アルバム紹介の繰り返し。 巻末にはライブ年表的な付録を収録。 おそらく既出のインタビュー記事を総括してまとめたような感じなので、 ファンや、ロッキンオンの熱心な読者にとっては目新しさはないけれど、 ファンやコレクターは持っておいてもいいと思う。
『パブロハニー』〜『キンブ・オブ・リムズ』までのオリジナルアルバムを紹介しており、 ライブアルバムの『アイ・マイト・ビィ・ロング』は飛ばされている。 (個人的に好きな作品であるために残念)
資料性は高くなく、新しい情報もないので、長年のファンは物足りないかもしれない。 ビギナーがこのバンドの歴史を辿るには最適かもしれない。 バンドのメンバーの言葉で歴史を辿る体験は楽しい。(ほとんどトムとジョニー)
この分厚さでいくなら、無理に長いインタビューを掲載するのではなく、 音楽性の変遷がよく分かるような全曲解説があってもよかったのではと思う。
レディオヘッドについて生い立ちから、現在まで事細かに綴られています。ところどころに写真が掲載されており、バンド兄ちゃんだった頃の初々しいレディオヘッドを見る事ができます。 いままでの曲についての詳しい解説や、曲にまつわるエピソードなどが綴られているのでファンにはうれしい濃密な内容となっています。
Radioheadの2ndアルバムは1stの頃に比べると急激に成長を遂げた90年代の傑作の一つです。
1stの頃にCreepバンドなど言われていましたが、今回は1stに比べて曲の曖昧さがなくなり、全体的に出来が高く、当時「High And Dry」や「Fake Plastic Trees」といったアコースティック主体の曲がRadioheadらしい曲だと確信させた重要なアルバムでもあります。
シングルカットは5枚も出されて、「Street Sprit (Fade Out)」はチャートで5位(当時バンド最高位)に入るなどまさにRadioheadの人気が確立されたのがよくわかります。
95年当時のイギリスはOasisやBlurなどのブリッドポップ絶頂期だった中、Radioheadは自分達の音楽を貫き通し、チャートにも貢献しました。そしてこれが後の3rdアルバムに繋がることとなり、ブリッドポップが完全に終わりを告げることとなるとは当時誰も想像していなかったと思います。
Radioheadの1stから5thアルバムを網羅した音楽ファンには嬉しいセット。特に携帯音楽プレーヤーを主に使用している方には、格安で大量の音源が手に入るのでお買い得。少し乱暴だが「どんなバンド?」という興味だけで買っても損はしないはずです。
内容は割愛します。それぞれ、UKロック史を塗り替えてきたアルバム群です。 仕様は厚紙のボックスに紙ジャケとは言い難い5枚が重なってスッと挿入されています。ジャケと盤のみが5セット、とてもシンプル。簡素すぎる作り。盤を取り出すときにはスレやキズに注意が必要です。ブックレットも無いので、各アルバムの世界にどっぷりとハマりたい人にはオススメできません。 が、しかし、それでもこれはお買い得です。5枚のうち2枚ほど持ってない…ような自分も大満足の品です。
バンドの意向が反映されていない「商品」と言ってしまえばそれまでです。「5枚組の作品」では無いかもしれません。でもそれぞれのアルバム、それぞれの曲には当時の熱がこれでもかと込められています。ブツ切りにされて編集されたベスト盤を聴くよりよっぽどマシ…と感じました。
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