これは間違いなく良作だと思います。
下記の人はノリや台詞がB級映画っぽいと言っておりますが、
そこがイイんです!
ダンテと包帯男、ガンスミスのばあさん、少女と落穂拾いのおっちゃんが
繰り広げるドラマが最高に泣けます。
ダークでバイオレンスな雰囲気もDMCの世界にあっています。
設定が実際のゲームと少し違いますが、逆にそこからスタッフさんたちがどうやってゲームを面白くするのかという試行錯誤の過程が見られて面白いと思います。
ゲームであったような派手なアクションは小説というメディアの都合上、完全には表現し切れていませんが、ダークな雰囲気を強調することでカヴァーできています。
一読する価値は絶対にあります。
やはり次世代機は違う! グラフィックのちがいに唖然としました。また操作もやりやすくなっています。
今回はタイミングよくボタンを押すことにより次の攻撃を強化するアクションがあり、コンボの幅を広げています。
謎ときも程よくむずかしく謎とき+アクションを楽しめます。 人によっては謎ときが難しかったり面倒だったりするかもしれませんが 慣れだとは思います。
あまりゲームのノベライズは買わないのですが、著者の森橋ビンゴさんは、実際デビルメイクライ3、4のシナリオに関わった方なので、よくある全然違う人が書いた小説よりずれも少ないかなと思って買いました。感想は他の方が書いてるのと被るので控えますが、ネロサイドとダンテサイドを分けるのに、二人のシルエットマークを使ってるところは良かった。何だかこういうのだけでわくわくする。一気に読めて、面白かったです。一つだけ苦情を言うとすれば、挿絵のダンテは少し若すぎるかもしれないというところ……。
コンプレックスの塊でヒーローとは呼べない等身大の主人公が悩みながら一歩ずつ進み成長する東雲侑子シリーズ完結編です 三年目の物語は進学や就職に際して誰もが通過しなければならないし、通過したであろう問いとそれに答える覚悟の物語でした 「自分は何がしたいのか?」「自分は何になりたいのか?」 本当にシンプルでありながら誰もが答えを出すのに七転八倒する自問自答です
若いころは可能性に満ち溢れているけれど、成長するためにはその可能性の中から何を掴み取るかを決めて、それ以外を 一旦は手放す覚悟をしなければならない…それがどれだけ大切なものでも時には手放す勇気を示さなければ前に進めない 英太はそういう意味では見事に成長を見せてくれました。一巻の時点ではコンプレックスの塊でとても主人公とは思えない ある意味読者と等身大の存在でしたが、等身大であるからこそ同じレベルで悩みがダイレクトに伝わるキャラクターでした 本作開始の時点ではそれはあまり変わりませんでしたし、だからこそ彼が侑子に対して抱く劣等感を解決するために下した決断と その理由は輝いていましたね
そして同じように登場した時には「小説を書く長門」みたいなキャラクターだった侑子。彼女も大変に成長した姿を見せてくれます 超絶にコミュニケーション能力が低く、書く小説も実験的過ぎ=人生経験に比べて背伸びをしすぎていて読者には理解しづらい キャラクターだった彼女が英太との三年間の恋の中で生き生きと笑って、拗ねて、意地悪をしてみせ、そして涙を流す事ができる様になりました そしてあれほど書けなかった恋愛小説を書き上げて見せました。本当に等身大の存在になっています その一方で彼女も「長編小説を書く」という目標を一旦手放します、その理由は…本作を読んでもらうのが一番でしょう
何もかも手に入ってしまうご都合主義的スーパーマンでもない限り、誰もが通過する「選択する勇気=それ以外は捨てる勇気」の物語 大いに楽しませていただきました
注)ただの攻略ガイドではありません。
敵の解説をダンテの口調で言われると思いっきり飲み込まれてしまいます。ミッションの詳細な攻略法などはもちろん、デビルメイハヤイの攻略法などデビルメイクライを徹底的に解体して分析しています。
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