作中で中国人リーは語る、アメリカ人は腰の落ち着かない人々の子孫です。神経過敏な人、犯罪者、口論好き、喧嘩好きの子孫です。でも、同時に勇敢で、独立心が強く、寛大な人々の子孫であります。祖先がそういう人でなかったら、旧世界の猫の額ほどの土地にしがみつき栄養不良の土地をたがやかしながら、餓死していたことでしょう。 サミュエル・ハミルトンとサイラス・トラスクはそのアメリカの光と影を象徴するように第一部で登場するが、この第二部ではサイラス・トラスクの息子アダムがサリーナスに入植し、そこでサミュエル・ハミルトンそして妻となる悪女キャシーと出会う。作品は一気に面白い展開を見せ、息もつかせぬ展開となる。 サミュエル・ハミルトンとの登場シーンはみずみずしく楽しく、豪快に、キャシーの出現では、一転、怪奇ミステリー小説を読んでいるかのように場面場面で、めまぐるしくトーンが変化していく。驚くのは、そのような変化をいとも軽々しく成し遂げていく作者の文筆家としての力量であろう。 サミュエル・ハミルトン、そして中国人召使リーに肩入れしながら、一気に話に引き込まれた第二部であった。
作品はテレビ、劇場で楽しませて頂きました。単品未購入者なので映像の収録内容にも十分満足です!
なので、ここではパッケージの視点で。
厚紙巻き込みの三方背BOXにBlu-rayケース(青。トレー式二枚組。背幅14.5mm)×3。 一般的なBlu-rayBOXの仕様で、テレビ1クール分+総集編、劇場版に作品のパッケージとしては十分圧縮されたパッケージサイズです。 Apple製品のパッケージを堂々と模したのであろうBOXデザインから、セールス内容にあるように内容物も「ノブレス携帯」の商品パッケージ内容物をコンセプトです。 中ジャケットは白地に「ノブレスマーク」をスミ単色でレイアウトした思い切ったデザイン。3巻とも同じデザインで収録ディスク表記のみ差し替えです。 ディスクレーベルは1〜6を白ベース・黒ベース交互に。中ジャケット同様のシンプルさ。全体的にOS等の付属ディスクをイメージした印象です。
単品版を経た再パッケージ化として一つのアイデアだし、デザインも個人的にもむしろ好きな方で、 流行の「初Blu-ray化によるBOXパッケージ」ではなく、単品で既にBlu-ray展開のあった作品の「廉価版BOX」としては美しくまとめて頂いたように思うのですが、 何故か微妙なガッカリ感が…。 思うに、中のBlu-rayケースの「青色」が商品全体の印象を悪くしているのでは?Blu-rayケースは乳白色か白の方が良かったと思います(☆一つ減)。 全体の色味を「白」で統一するだけでもかなり印象が変わったかもしれませんね。 ケースについてはもう一つ。 ブックレット類は全て1巻目に封入されているのですが、トレー式ではなく見開き式のBlu-rayケースでも十分余裕はあったかと思います。 見開き式なら背幅も13mm以下になるので、全体で4.5mmの圧縮が可能です。 ブックレットをジャケットサイズ化してBOXへの直接収納としても、現状よりは背幅の圧縮が出来ただろうと思います。
最後に、これは販売店の個別特典なので致し方ないのですが、amazon購入限定の「表紙描き下ろし設定資料」はBOXと同サイズなので、箱には収まりません。
単なるエンターテイメントではなく、メッセージのある小説だと思います。 ただ、前作の予測のつかない不思議感がよかったので、本作はちょっと 説明しすぎな感じがしました。 もっと荒唐無稽な話を期待していたのですが、色々なつじつまが 合いすぎて、ちょっとがっかり。
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