及川浩治さんの同名のCD「SILENZIO〜海の上のピアニスト」にほぼ忠実な楽譜です(『フェラーラ物語』の「金縁の眼鏡」を除く全曲)。 編曲は、朝川朋之、加藤真一郎、千住明の各氏です。及川浩治さんによって弾かれることを想定して編曲されたものと思われますが、音数が少なめでシンプルな(それ故表現力が問われる)中に、大きな跳躍のストライド・ベース、十度の和音、オクターブのレガート奏法などがさりげなく使われています。 曲にもよりますが、難易度は中〜中の上程度でしょう。(平均的にはリストの「コンソレーション」くらい?)
イタリア映画の音楽の美しさをピアノにじっくり歌わせたアルバム。深夜にしんみり聴いてください。映画のワンシーンが、思いで深く瞼にうかぶのは私だけではないと思います。
ザ・ベスト・オブ・ショパン と呼ぶにふさわしい。
ショパンのCDは 数名のピアニストのもの(オーケストラも含む)を購入したのだが、この「ショパンベスト」は選曲が 一般向けでとても親しみ易い。
曲名は知らずとも、ほとんどの人が、5〜6曲以上は CMやドラマ、音楽の授業など、どこかで聴いた なじみの曲がありそうだ。
『別れの曲』 『子犬のワルツ』 『黒鍵』・・・
『華麗なる大演舞曲』と『ボロネーズ』が同じ1枚で聴けるのはめずらしい。 しかも『ボロネーズ』は「軍隊」と「英雄」との2曲が入っている。「英雄」は単独で弾いていないのではないかと思うくらいに素晴らしい。
〈心に滴り落ちる雨粒〉 を表しているという『雨だれ』もそうだが、どの曲もみな ショパンの心の中へ入り込んでしまいそうな演奏だ。
祖国ポーランドへの想い、サンド夫人のこと、両親、友人である作曲家リストや、画家のドラクロアのこと、体調不安、、、。
悲しみ、美しさ、優しさ、優雅さ そして華麗で高貴で繊細、、、。
及川浩治さんのピアノ演奏を聴いていると、ショパンの心の世界へ引きずり込まれる。
ピアノの硬質な冷たさ、堅さが無く、柔らかい音。 ドラマチックな曲をも、誇張しすぎず 抑制力が感じられ、より、感動させられる。
ショパン生誕200年を期に聴くとしたら、最良の1枚だろうと思う。
まあ平和なピアノと戦後の鉄道3大謀略の「下山事件」がどう関係するのか?ピアノはピアノのワイヤーがなければ(シンセサイザーではない)成立しない。このピアノ線の日本におけるパイオニア的メーカーが鈴木金属工業(株)で1938年創業。創業者の鈴木は山形県天童市出身。私と同県人だがあまり聞いたことない。パイオニアが有名で。ステレオの。今ではワイアー鋼材の有名な会社で車のバルブ・スプリングやF1の部品も供給している。1949年下山事件当時は東京北区に本社があった。北区のどこかは知らない。さて矢田喜美雄さんの「謀殺・下山事件」(新風舎文庫)で矢田さんが時効が迫る1963年頃に元読売新聞記者の鑓水徹(やりみずとおる)という人物を取材。鑓水によると下山総裁を誘拐した4人組みのスポンサー(生活費、交通費など)が鈴木金属工業だというのである。鑓水が北区の本社を尋ねたが鈴木社長は面会を拒否した。ところが作家の松本清張が二人の経歴を調べたら同じ山形県天童市生まれ。知り合いだった可能性が高い。天童市は将棋と温泉で有名だが戦前は町で人口も少ない。私が天童で調べたら「鑓水」という姓は非常に少ない。松本は名前を変えて短編小説に書いている。つまり鑓水の話はガセ臭いということである。しかし事件後14年も経過してこういう手の込んだ作り話を矢田さんにしたのだろう?矢田さんは現役の朝日新聞記者である。これが謎である。鈴木金属工業が事件に何らかの形で関与したと見る研究者は少なくない。何がF1だよ。鑓水によれば誘拐4人組には山形県人が一人いるそうだ。なんだよ、山形ばっかしだな。恥ずかしい。
この映画の音楽に惹かれてピアノで弾きたい人は是非買うべきです♪ わりと簡単なのでおススメです。 練習して1900の気分でノリノリで弾きましょう! ちなみに私も好きな「マジックワルツ」ですが、海の上のピアニストの 公式スコアには無いです…しかし!!!発見しましたよ ピアノスタイルという雑誌の6号にあります。
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