合体させると27センチ程度の大きさになりますが、その割に思ったより軽く、超合金のずっしり感にこだわる方は少し肩透かしをくらうかもしれません。原因は恐らく足の構造にあると思います。
ダルタニアス状態の時、すね部分と足首の関節にあたる部分に1センチ弱の隙間が出来ます。完全な中空です。では、すね部分と足首はどう繋がっているのかというと、その外側にある、黄色い八角形の盾のような形状の金属パーツで、正面から見てコの時形に接続されてるのです。変形と可動を両立する為なのでしょうが、耐久性に不安があります。もっともそれ以前に、この状態で自立できる事に何よりビックリしました。全体にプラ部分が多く軽くなったのはこの為だと思います。
ダルタニアス時には、頭部や肩には大型の差し替えパーツが用意されていますが、元のデザインを考えると、それを使用せずともまずまずのプロポーションを成立させていると思います。
ベラリオスの前足はこれが精一杯だろうなと妥協出来ますし、頭部はダイモスのようにどんでん返しかなと思っていたのですが、これもさすがに無理だったようです。ただ、差し替えパーツを用意するのであれば、背面のベラリオスの足にかぶせるパーツがあっても面白かったかなと思います。あと、武器パーツで、火炎剣はクリアー整形で炎の雰囲気を出していて凄くいいのですが、キャノンキュービックが無かったのが少し残念でした。
先にコメントした通り、大振りな割に軽いので、ガシガシ動かせていいのですが、股関節はベラリオスの後ろ足という事もあり、腰の黒いパーツも前垂れという解釈で、左右独立して可動するので90°前へ蹴り出す事が出来るのに対して、ヒザの可動範囲はことのほか狭く、これはもう少しなんとかならなかったかなと思います。それと、ガンパーにする際に、左右を接続する為の突起がダルタニアスの時も出っ張ったままなので、折りたためる仕様にしてほしかったです。
アトラウスもそこそこ動かせていいのですが、股関節は想像してした程の可動域はありませんでした。ちょっと残念です。ヒジにはガトリングフラッシャーを意識したモールドが入っていてこれは嬉しいポイントでした。ふくらはぎには、変形させる為に必要な大きなスペースが空いていて、それを埋める別パーツが付属していますが、ここは別パーツにせず、内側に折り込むような仕様にするとか、もう少し工夫出来たのではないかと思います。
それからデルファイターですが、この大きさでコクピットがクリアーパーツなのは嬉しいのですが、コクピット部とウイング部を繋いでいるパーツはプラなので、ものが小さいだけに耐久性に不安が残ります。
ベラリオスはもっとずんぐりむっくりしているかなと思ったのですが、プロポーションはなかなか良く、前足もハの時にふんばったように出来るので結構格好良くまとまっています。アゴは勿論可動します。たてがみや口回りも少しメタリックの入った色合いでいい感じです。背面のミサイルユニットはさすがに収納は無理だったようで、別パーツになっています。
変形機構のところで、ダルタニアス時の腰の黒い部分を前垂れとして、折りたたんでたてがみの中へ収納していたり、同じく後ろは尻尾(もの凄くまっすぐですが、これは仕方ないと割り切れます)を折りたたみ、腰アーマーごとどんでん返しの要領で、ベラリオスの黄色からダルタニアスの黒へ変化させるアイデアはとてもいいと思いました。ただ、シルバーの円形パーツの付け替え(製品ではベラリオス時には後ろ足の付け根、ダルタニアス時には腰へ付け直す構造)は『?』です。始めから腰へつけたままでも良かったのではないかと思います。
ガンパーはパッケージ写真で見てはいたのですが、コクピットや主翼が、オマケ的にチョロっとではなく、グイっと出て来て主張してくれるのが嬉しいポイントでした。おけげで戦闘機としてのシルエットがとても格好良くなっています。対して垂直尾翼が取り外しなのが興ざめします。構造的に無理なのはわかるのですが、残念感は残りますね。それと、アトラウスが捕まるバーが差し替えなのも『?』です。製品自体の部品点数をおさえてコストを下げる為なのでしょうが、これも残念なポイントですね。
全体を見て、ちょっと残念な部分も目につきますが、変形そのものはそれ程複雑ではないですし、気軽に動かして楽しめる感があるので、商品としては概ね良品だと思います。
長谷川裕一先生は、ロボットアニメを本当にお好きなんですね。 ライディーンからダルタニアスまで勢揃いするのは、スーパーロボット大戦シリーズでも今まで無かったのでは(間違ってたらすいません)。実際に勢揃いするのは次巻以降になるのでしょうが。 まさか三輪防人が出てくるとは…。晶も言っていた(うら覚えですが)ように、『異星人や妖魔だから、闘ってきたんじゃない』って事は、重要なファクターになって来るんでしょうね。三輪防人は地球人だけど、心は悪魔ですから、晶は敢然と闘ってくれるだろうと期待します。 長谷川裕一先生は、我々の期待を決して裏切らない漫画家であることを、知ってるんですけどね(笑)。 でもこれ、この平行世界にもザール星間帝国がいずれ攻めて来るんでしょうね。 まだまだ物語は続けられそうですね、長谷川先生!
『コン・バトラーV』や『ボルテスV』、それに『ダイモス』など 『マジンガーシリーズ』・『ゲッターロボ』にも劣らぬ ロボットアニメの花形が、そろってます。 それでこの価格は、非常にお手ごろ!。 ぜひ、あなたのコレクションに!。
先に書かれた方のレビュー内容が気になり、ソニーピクチャーズにメールで問い合わせてみたところ、全話の前にそれぞれオープニングがあるそうです。又発売はソニーピクチャーズからでなく、メディアネットピクチャーズ社からだそうです。
いやあ、本当に安心しました。『未来ロボダルタニアス』は『ダイモス』に続く長浜忠夫監督作品でありながら、長浜監督が途中降板したり(陰では支えられていたようですが)、所謂美形キャラが出て来なかったり、サンライズの同期製作が『ガンダム』だったりしたお陰で、当時アニメ誌でも殆ど取り上げられず、ムックはおろかBGM集すら発売されず、その後も「ロマンロボアニメ」という範疇から除外されたまま…今回も本家東映ビデオからは発売されず…と不遇な扱いを受け続けた作品ですが、間違いなく名作です!特に『ボルテス』のテーマを引き継ぐ「臓器移植用生体部品(!)として差別されるクローン人間の悲劇」を描いた後半は圧巻の一語に尽きます!!ロマンロボ三部作が好きな方で食わず嫌いな方には是非観て欲しいです。
PS.メカファンの方には『ダイモス』でデビューした出渕裕氏の名前が初めて「デザイン協力」という形でクレジットされた作品であることも要注目です。
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