姜尚中さんが現在NHK教育(ETV)のシリーズを拝見しております。 そのなかでこの本が度々紹介されるので興味を持ち、購入してみました。
私は30代半ばで、壁に突き当たっております。 現状から抜け出す為、何かを得られるのではないかと思い読み進めました。 ざっとであれば、3時間程度で読み終えることができると思います。
本書は自由を手にした現在の人々が直面している淋しさ・孤独についての本であると理解しました。
正直なところ、前半はあまり面白くありませでしたが、P. 97の『「信じる者」は救われるか」の章から最後までにいくつか参考になることが書かれていました。 最終章『老いて「最強」たれ』は普段の姜さんのイメージから大きくかけ離れた夢が語られていたので、驚きと同時に楽しい気持ちになりました。
現時点で80万部も売れているそうですが、80万人に役に立つ内容ではないと思います。 この本がきっかけで何かを始めていくことができた方もいると思いますが、特に目新しい考え方が示されているわけではないので、社会が変わるきっかけになる、とまではいかないように思います。 異常に売れたのは、もしかすると姜のルックスと、韓流ブームのおかげなのかもしれませんね。。。
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P. 53 『彼らに共通しているのは、みな時代に対してなにがしかの不満を持ち、不満を持ちながら、どこかあきらめているということです。 そして、彼らはみな、世の中で幅をきかせている資本主義というものに疑問の目を向けながら、同時にどこか達観したところがあります。 つまり、「金次第の世の中というのは汚いものだ、いやなものだ」と思いながら、同時に「そうは言って、時代の趨勢であり、やむをえない」とも思っているわけです。』 P. 63 『結局は漱石たちと同じように、できる範囲でお金を稼ぎ、できる範囲でお金を使い、心を失わないためのモラルを探りつつ、資本の論理の上を滑っていくしかない―と言ったら、平凡過ぎるでしょうか。』 P. 85 『時代は不幸な方向に向かっている。 その流れを変えることはできない。 自分も所詮はこのなかで生きていくしかない。 そうは言っても、どうしたらいいのかわからない。」
日本はこれだけ酷い状況なのに、例えば革命でもやらかそうという人間はほぼ皆無ですね。 皆醒めている。 しかも、「心を失わないためのモラル」すらないのでますますめちゃくちゃな社会になっていくのでしょう。
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P. 100 宗教とは『個人が属している共同体が信じているものだったのです。』『ゆえに、「私は何を信じたらいいのかという問い自体が生まれてきません。』 P. 136 『不自由だからこそ、見えていたものがあった。 自由になったから、見えにくくなったものがある。』
その通りですね。
P. 123 『社会での繋がり』とは『(ねぎらいのまなざしを向けること)』。 P. 156 『相互承認のなかでしか、人は生きられません。 相互承認によってしか、自我はありえないのです。』
これは姜さんの独自の表現だと思いました。 “アテンション”などという妙なカタカナ語は使わない方が良いと思いますが。
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なお、私は17年くらい前、大学生だったころに立教大学で姜さんの国際政治学の授業を受けたことがあります。 あの調子で低い声でぼそぼそとお話になっていたので、おそろしくつまらない授業でした。(苦笑) 後にこれだけ有名になるのであれば、サインのひとつも頂いておけばよかったです。
アメリカのインディー団体『チカラプロ』のベスト版DVDです。 ノリとしては、『海外版みちのくプロレス』でしょうか。 過去には大阪プロレス勢や大日本プロレス、KUSHIDA選手なんかも参戦していました。 アメプロや本場ルチャの雰囲気より、日本スタイルが強い団体だと思います。 日本人選手として、ミラノコレクションAT選手、救世忍者乱丸選手、坂井澄江選手の試合や、ベテランルチャドールのスカイデ選手、海外インディーで活躍のクラウディオ・キョスタニョーリ選手の試合も収録されています。 また、見た目の異質なマスクマンの多い団体でもあり、マスクマン好きにはいいかも知れません(笑)。 代表である、マイク・クァンブッシュ選手は一見の価値アリです。 個人的には楽しめましたが、ちょっと物足りなさも感じた一枚でした。 全編英語で字幕無し、プレステ2でも見れました。
今年のオリンピック関係の歌のなかではまちがいなくいちばんの応援ソング。発表会でこの曲を聴いて泣いておられた選手もいるという、夢を追いかける人のちからになる優秀な楽曲。大空へ飛翔する澄んだ美しい歌声がすべてをてらす。
注目してほしいのは岡本玲。テレビ、映画では決してみる事のできない 演技に注目。堂々たる存在感は今後の活躍が大いに期待できる。
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