漫画版(花咲アキラ)を読む前に、当然ながら原作(和田竜)を読んでおり、どうしても比較してしまいます。小説と漫画というカテゴリーの違いは思いの外大きく感じられました。原作で読んで感動したところが、美味しんぼを連想させる漫画での表現は、何か物足りなさを感じてしまいます。始めはそんなことを考えつつ読み進めていくと、不思議なことになかなかどうしてと思えるようになり、読後には小説と同じさわやかな印象が自分を包んでいました。今後、映画化が決定されているため、もちろん見比べてみたいと今からワクワクしています。
前に出た(1)と同じく、料理本とタイトルにあるけれど詳細なレシピはなし。
漫画と同程度の情報量なので、複雑なものは味付けがわからない?となってしまいます。そのぶん、星ひとつ減点しました。
でも、見て楽しむ分には十分。
ボリュームがあり、紹介されている料理数が多くて、写真もきれい。作っている過程の写真もあり、見ていると楽しいです。
私は漫画を読んでいるので、漫画で紹介された料理が実際の写真になって紹介されているのがおもしろいと思うのですが。
高知の郷土料理がダラダラ出てくるように見えるが、 いっごそう、はちきん、細やかさを念頭に置いて、 出しているので、 読んでいても、そんなに辛くはない。
まあ『美味しんぼ』に関しては、 料理そのものや料理法より、 食材の製法や原材料等の真偽や由来を伝える事が真意と 私は考えているので、 料理が出てくる場面は斜め読みすればよい。
そして雄山が最後に、 高知料理が持つ本当の意味を ずばっと切って締める。
旅行ガイドを読むより、 高知県に対してずっと親近感を感じることが出来る。
蛇足だが、 四万十川もダムや堰や護岸ができ、 生活排水が流れ込み、 大きなアユが取れなくり、 京極さんが大変心配しているが、 富井の一言でうやむやにされ、 突っ込みがない。
日本最後の清流四万十川の環境破壊の方が、 私にはかなり重要と思われるので、 もう少し紙面を割いて、詳細な現状や対策を伝えて欲しかった。
まさにジャケット通りの「夏のアルバム」。今回もアコースティック風な曲だけでは無く、打ち込み多様。クールなハウス風の1曲目からレゲエ調の2曲目の流れが堪らない!前作『フレンチ・キス』と本作は彼女の明るい面を全面に押し出した傑作。歌詞もありがちなのでは無くて、ガーリーで少しトリッキーだったり。aikoとか好きならこの時期の加藤いづみも絶対イケルだろうな。「カンパリソーダと7号線」は上馬あたりのイメージがあるんだがどうなんだろうか。
美味しんぼの第1巻から第107巻ますべて備えています。中には間違って2部買った巻もあります。
何度となく読み返しています。ときどき、アメリカ人の妻と一緒に、美味しんぼを参考にして料理をしております。カルガリーには日本のような新鮮で豊富な食材がないのが悩みの種です。食材の背景にある社会問題、環境問題なども勉強になります。クジラ問題、水問題、家庭菜園問題、などなど。クジラについては、昔、妻とは大戦争をいたしました。
初期のころに比べ、主人公の顔かたちが倍近くなったのにつれ、内容もシャープ、先鋭的な感じから何となく穏やかになっている感じがします。といって、調査などはむしろ綿密にしておられる感じはするのですが…。
さて、107巻で面白いと感じたのが、今までに出てきた料理屋の2代目が登場してくる点です。気になったのは第3話です。舞台が同じということは理解できるとしても、パターンが全く前回と同じ(新幹線→遺書盗み読み→京都の料亭→生きる活力を与えてくれる新鮮な食材)ことにいささか驚いています。これは意図的なものでしょうか、それとも偶然でしょうか?
少し辛口なレビューですが、私の今までの満足度、これからの期待感をこめて5つの星にしております。
カルガリー在住:長尾征男
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