世界名作劇場「レ・ミゼラブル 少女コゼット」キャラクターソング
アニメ本編では誰一人想像もしていなかった場面の挿入歌として使われ、その時に初めてこの歌の「真の意味」を知りました。今では涙なしには聴けません。
他の曲も本編終盤の重要な場面で挿入歌として用いられ、特に(斉藤由貴ver.の)ED曲が使われた49話のラストは屈指の名場面でした。ただの企画物のキャラソンでは決してなく、本編のサントラの一部に組み込まれるべきものです。
レ・ミゼラブル 少女コゼット 7 [DVD]
44話のラストで、革命を夢見て立ち上がったABCの会が武力で鎮圧されてゆく約4分のシーンがこの作品の大きな山場の一つです。名作劇場の枠にもかかわらず原作通りの凄惨な状況を描いてゆきましたが、恐らく他のどの製作者も思い付かないような、驚くような演出が成されています。ここには違和感を覚える方もあるかもしれませんが、私はただ単に悲劇として見せるのではなく、死にゆく者の理想を残された者へ託してゆく希望も同時に描き出そうとしたのではないかと受け取りました。
他にも41話のエポニーヌ、43話のガブローシュの生と死など、この巻では見せ場に次ぐ見せ場が続きます。原作では革命から「蚊帳の外」だったコゼットも、43話で重要な役割を示します。大河作品なので特定の巻だけを推薦するのは難があるかもしれませんが、少女コゼットという作品を象徴する巻です。
TVサイズ 日本アニメ名作劇場 主題歌完全収録版
世界名作劇場は、主題歌もさることながら、エンディングテーマにも素晴らしいものが多かったので、両方含まれているものを探していました。
また、「フランダースの犬」〜「南の虹のルーシー」まで見ていたのでそのあたりが全て含まれていることも必須条件、で検討した結果、このCDを購入しました。
TVサイズということで1曲の演奏時間は短いものですが、すなわちTVで流れていたものと同じということで、懐かしさはひとしおです。
私は特に「トムソーヤの冒険」のエンディングテーマ「ぼくのミシシッピー」が大好きで、歌が流れてきたときは、ミシシッピー川沿いを行くトムとハックの姿が目に浮かんできて、感涙ものでした。
同い年の主人と車で聞きながら、お互いの小さい頃の思い出を語りつつ合唱しています。
後半、アニメを見なくなった頃なのですが、流れてくるのは、ゆうゆ、新田恵理、工藤夕貴....。このあたりは聞きづらくて閉口してしまいますが仕方がないですね。その頃のフジテレビの戦略を恨むばかり...。
その後は初めて聞く曲ばかりですが、また歌の上手な人に戻った上、名曲ぞろいだったのは嬉しい誤算でした。
レ・ミゼラブル 少女コゼット 1 [DVD]
第2巻は5〜8話ですね。
今回はちょっと中継ぎ的内容ですね。
マドレーヌさんがジャン・ヴァルジャンなのではないかと疑い始める
ジャヴェール。ジャヴェールは憎たらしいけど「超」がつくほどまじめなだけで
悪いヤツじゃないと思う。いつかジャンの事を理解し、世の中の悪い仕組みに
気付いて良いおまわりさんになってくれると思う。
さて、コゼットのお母さんであるファンティーヌですが…
ますますエンジンがかかってきましたよ!
ちょっと子供に対して異常な程の愛情で、現実が見えていません。
ですから騙されもしますし、妄想も激しいです。
第3巻で大変なことになりますが、普通の親がここまでやるか?
なんでこんなになっちゃったのかファンティーヌの過去が気になります。
(おとうさんの説明がなかったんだよなぁ…)
エポニーヌもコゼットと出合った時はかわいい女の子だったのにさ
意地の悪いお母さんがコゼットをいじめるから
こんなひねくれた子供になっちゃったんだよな。
ジャヴェールの人生論は「人の本質は決して変わらない」っていう
考えなんだけど、人って変わるんだよね。良くも悪くも。
みんなが幸せになってくれるといいな。
レ・ミゼラブル 少女コゼット 13 [DVD]
BSフジ・ANIMAX放送のTVアニメーション
『レ・ミゼラブル 少女コゼット』第25〜28話を収録したDVD7巻です。
復活した「世界名作劇場」第24作にあたるのが本作。
人間の心の闇と信念の姿を強烈に描き、その本質を問う人間ドラマです。
第25話「届かぬ思い」★★★☆☆
互いに声を掛けられず想いを募らせる3人を描いています。妄想癖に取り付かれ、
擬似ストーカーとなったマリウスがかなり滑稽です。というかあんた何やってんの?
また、出口の無い迷路のような荒んだ生活環境に嘆くエポニーヌが哀れでなりません。
第26話「パリのすれ違い」★★★☆☆
壁一枚、ほんの数mの距離ですれ違うコゼットとマリウス。ガブローシュも
非常に惜しい所で接触できず、プーサンのアシストも功を労さず、なんとも歯痒いです。
前回のエポニーヌに対し、ガブローシュの逞しさに要注目。
立場は同じでも考え方や行動力でこれほど異なるものかと感心しました。
第27話「飛び出した女の子」★★★★☆
かつてのファンティーヌとコゼットと同じ境遇の彼女の願いに応えた二人の芯の強さと、
荒んだ世の中でも確かに残る人情の温かさが伝わってきます。作画が乱れているのが残念ですが、
一人の少女を中心に見知らぬ皆が見えない部分で助け合う様がとても感動的です。
第28話「拾われた手紙」★★★★☆
テナルディエのあまりの非道ぶりに息を呑みます。家族をも罵倒し、他人を
食いものにするしかない残忍さと、それを助けようと手を差し伸べるコゼット達
との対比の中、役者がついにゴルボー屋敷で再会する展開に緊張しっぱなしでした。