LOVE PHANTOM
ものすごく「王道」的な曲です。タイアップはXファイルだったりするんですが(笑)、一週間で90万枚売り上げただけの魅力は、いたるところに存在します。
いろいろな曲を知り合いに聞いてもらっても、なぜか「LOVE PHANTOM」だけは誰でも知っているという…恐ろしい知名度です。
この歌詞としては、「自分の中で生み出した君の幻」に執着する……どちらかといえばあまり王道でもない歌詞なんです。
その微妙で激しい衝動と感情は、イントロの1:30のストリングスパート、そして絶え間なく押し寄せるピアノの音符の中に隠されています。
純愛の世界が多い今の音楽シーンの中で異彩を放ちながらも、他のアーティストよりも抜きんでた実力と人気によって輝きつづける。
デジタルの中であえてブルースに挑み、そしてデジタルロックに回帰するB'zの生き様が、この曲の中に刻まれているかのように思えます。