ギリシア神話って長いし、ごちゃごちゃしてるので話の一部を知っていても全体像がなかなか分からなかったりしますが、マンガなので読みやすく、楽しめました。 5巻は英雄ヘラクレスの話。彼はギリシア音痴の人でも一度は聞いたことのある逸話の持ち主なので、特に話に入り込みやすかったです。 本編だけじゃなく、ギリシア神話のこぼれ話や日本書紀との比較など豆知識がいっぱい書いてあるので全巻読んだ頃にはギリシア神話博士になってるかも??
里中先生のこのシリーズは本当に分かり易くて素敵です。
ゼウスの我儘さに吹き出したり、アポロンに同情したり、
唯一の難は、登場人物の顔が似すぎているところか...。
歴史を学ぼうとすると、とても難しく思いますが、この作品に触れて親が子を思う気持ち、又、子が親を思う気持ち、権力者の孤独に触れることで、歴史がとても身近に感じられます。どんなにむごい事件でも、その時の当事者の気持ちを考える事で、真の正義とは?と思う事ができます。たくさんの人に読んでほしい作品です。
第2巻の中ではメデューサの話が印象的です。じつに可愛く描かれているんですね。アテナの神殿でポセイドンと逢引しアテナの怒りにより髪の毛が蛇の化け物に変えられてしまうのですが化け物に見えないです。 あとはセレン、エオスの恋物語。エンデュミオンを老いさせないために永遠の睡眠をとらせなければならなくなったセレン、ティトノスをゼウスに頼んで不死にしてもらいながら不老をお願いしなかったために年老いて干からびても死ねなくなったというエオスの悲劇。実に印象的です。
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