プロのロードレーサーの白石誓は、チームのエースを助けるアシストとして、ツール・ド・フランスに参戦する。唯一の日本人だ。しかし、スポンサー撤退、監督との対立、エースの怪我、チーム解散問題に内部対立、そしてライバルチームのトラブルなどが続く・・・誓の目指すゴールとは・・・。本書は自転車小説「サクリファイス」の続編である。前作を読んでから、ツールドフランスの深さを知った。是非続編を期待したい。
自転車競技:ロードレースを題材にした超傑作青春小説でもありミステリー。 大藪春彦賞受賞作。
2008年本屋大賞2位。 おしかった。非常に残念だった。大好きな作品だったのに
団体競技でもあり、個人競技でもあるロードレース。 その特殊性と魅力を余すことなく描き出している。
タイトル「サクリファイス」が暗示するものとは・・・ 一転二転する様が素晴らしい。 序盤は「エースの為に尽くすアシスト」 中盤からは「エースによる若手潰しの疑惑」 といった様に「サクリファイス」が暗示するものが、どんどん重苦しくなっていく。 しかし、終盤では更なる展開を見せる。 青春スポーツ小説とミステリーが見事に融合した奇跡的な作品だ。
傑作時間SFでもあり、傑作青春SFでもある「サマー/タイム/トラベラー」新城カズマ著という作品がある。 この作品で、主人公達が集り、だっべている背景でエンドレスでロードレースの録画映像が流れているのが印象的であったことを思い出した。
肉付けした。石尾のエースとしての挟持、支える赤城の憶い。またサクリファイスを読まなければ。サクリファイスを書いていた時、人物像に おもい(設定)があっても書く余裕が無かった作者が、再び伝えた話。そして継承する人達の話。
遥か2の外伝で、同じ四神同士の2人が主役となる中編小説です。 内容は、玄武組「地獄絵」朱雀組「夢路にて」 白虎組「馬盗人」青龍組「妄執の檻」の4本。 内、前3本は「はるか通信」「ネオロマンス通信Cure!」に連載 していたものの収録ですが、青龍組の1本は書き下ろしだそうです。 1話は泰継さん、2話はイサト君、3話「馬盗人」は幸鷹さん、 4話では勝真さんの視点で話が進みます。 私的には、特にイサト君と勝真さんの心の葛藤みたいなものが ちゃんと書かれているのがとってもお気に入りですね。 あと、意外?に相手のことをみている泰継さんもv 挿画もとても格好良くて、何よりお話の雰囲気にピッタリですし☆ ですが。 星4つなのは、外伝ということだからでしょうか、 紫苑君や、アクラム様やシリン、和仁様や時朝が登場しない事が・・泣 まぁそれはそれで良いとも思うんですが、 個人的にアクラム様や宮様が好きな私にとっては残念だったので。(笑) 何はともあれ、買って損はないです!
主人公、鈴音は脚本家として活躍する36歳。 男はいないものの、仕事もそれなりにあり、順風満帆といえる独身生活を送っている。
そんな鈴音に、10年ぶりに会う高校時代の友達、水絵がリストラされて、 家賃も払えなくて、子連れで、、 お願いだから1週間だけ居候させて欲しいと頼ってくる。。。
ここまでの鈴音の助ける?助けない?という心の葛藤、 また水絵の連れている7歳の息子の存在・・・ 私だったらどうするか? もう、ドキドキしながら読み進めるのですが、、、 この後、同居を了承してからもすごい。
だんだん図々しくなっていく水絵と、イライラしながらも水絵に同情する鈴音。
もう、読んでて腹が立って腹が立って!! 一気に最後まで読み進めてしまいました。
独身時代、ガッツリ仕事をしていた身としては、どうしても鈴音の気持ちに寄り添ってしまうのですが この物語のすごいところが、腹立ちながらも、水絵の気持ちもなんか分かる、、 と思わせてしまうところ。
いやー、読んでてホントイライラしますが、お勧めです。
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