今でも、自分がリューのように思っていた思春期の頃を思い出します。今の自分を知られたくない、遠くに行きたい、別の自分になって生き直したい。そんなふうに思いつめていた若い頃を思い出します。(別に不治の病でも何でもなかったけれど)そして、誰か自分の事をあれこれ詮索せずに、かくまって住まわせてくれないかなあと本気で憧れていた私は、物語の中のリューの生きざまからは程遠い甘ちゃんでした。
この話の中のドクター、両親、グラン・パ。なぜか悪人は出てきません。リューが死んだ後の物語もありません。この作品が4半世紀たっても感動を生み出すように、主人公の生き方も深く深く心に刻まれるので、心の中に響く歌声のようにいつまでもこだまし続けているのです。 「限りある生」を振り絞って歌う彼女の声が、いつでも聞こえるような気がする、優しく見つめるグラン・パのまなざしを感じる事ができる作品です。
本当にのめりこみます。お勧めです、泣いてください。
忠犬ハチ公をはじめとし日本人に馴染み深い犬、秋田犬。
国の天然記念物でありながら一時は絶滅寸前にまで数を減らした犬でもある。
本書はそんな秋田犬の復活と発展に大きな貢献をした澤田石守衛氏の半生を追ったドキュメント。彼の発言や当時の資料、彼と暮らした犬たちの写真など綿密な取材によって客観性を保ちながら非常に読み応えのある本になっている。何よりも澤田石守衛に対する愛を感じるのだ。
外見だけ立派なのでは意味が無い、安定した気質、無骨でありながら堂々と自信を持った本来の秋田犬を追い求める姿はブリーダーや繁殖者という枠を超え、ある種哲学的な理想を追い求めているようにも感じる。日本人として、歴史に埋もれつつある偉人がこうやって取り上げられるのは非常に嬉しくそして有難いことだと思った。また犬に対するルポタージュとしてだけでなく、時代に翻弄される日本、日本の女性の立場などの視点から読んでも大変貴重な資料となるだろう。
初めはアメリカ人が書いた「秋田犬」像という事で興味を持った本だったが、読み進めてゆくうちに、そんなことはどうでも良くなりぐいぐいと読ませる力のある本だった。近年の外国における和犬の人気の理由がなんとなく伝わってくる。個人的には読了後、前々から思っていた「JKCと保存会は各々が独立した団体であるべき」という気持ちがより強いものになった。そして「犬で得たお金は宝くじがあたったようなもの」という言葉は非常に重い。
犬、とくに日本犬が好きな方なら読んで損は無い。
澤田石守衛と秋田犬たちの持つ大和魂をぜひ感じて欲しい。
※なお「秋田犬の父 沢田石守衛(畠山 泰英)」というインタビューをまとめた本もある、装丁はイマイチだが内容はしっかりした本である。こちらも合わせて読むとより理解が深まるだろう。
昨年の10月に、こちらの会社で愛犬の写真を使ってオリジナルのレポート用紙を作ってもらいました。あまりに可愛く出来上がったので自慢してたら、ちょうだい!ちょうだい!って言われ、誰かれにパーっとあげちゃいました\(^o^)/ 気が付けば自分の分がほとんど無くなってしまい・・また再発注(^◇^;) ついでに友人もワンコの写真持ち込んで大量発注。それを聞いた動物病院の先生も猫バージョンで発注って訳で、インターネットでも注文受ければいいんじゃないと、私のリクエストで販売を始めてもらいました。ペット飼ってるかたにオススメです!
このナノブロック、娘の為に買いましたが、大人もどっぷりはまります!
今頃は、いとも簡単に「感動をもらった」とか「感動を与えたい」とかいうので、この言葉を使う時語彙の不足かと悩んでしまうが、この本は、あるべき野球の原点をつぃており、真の意味の「感動」がある。 ナベツネもアホコミッショナーも読んで泣ける位ならまだ救いがある。 勝負もある極限を越すと、敵も味方も一切超越する。 こんな経験をした選手は生まれてきてよかった。心からうらやましい。
|