やっていたのは知っいたけど、たまたま10話目を見てはまりました。原作を知らないので、それが良かったのかも知れない。南沢さんと前田さんのインタビューが収録されていましたが、ドラマのキャラとあまりに違って驚きでした。あと宇論さん役の俳優さんがとても面白くて気に入りました。怪奇大家族が好きなひとや、ゆるい笑いが好きなひとに是非見て欲しい作品です。
遠方からのマニアで、限られた時間でできるだけたくさんの鬱状寺の怪奇スポットを体験したいという方には本巻で紹介される七不思議スタンプラリーをお薦めします。けっこう費用がかかりますが、祟りをうけないためだと思えば安いものです。内訳は股毛神社の幽霊1妖怪2躁状寺の妖怪1畑に妖怪1古道具屋の化け猫1既出の邸1です。股毛神社は地域の妖怪たちの拠りどころですが、兇悪なものはいません。他には古井戸のあるお化け屋敷で、東京といっても意外に空き地はあって私の地元にも似たような無人のあばらやがあります。それから栞と紙魚子嬢が通う胃之頭高校にも身の毛のよだつ不可解な連続死事件があったようです。一番恐ろしいのは人の心の闇ということでめずらしくガチで怖い。元凶は消滅したらしく現在は問題ありません。第1巻の段夫妻の謎(こちらが勝手に謎にしているだけなのだが)は本巻で解決しますが、ちと常識的でつまらない。
収録作品は全て、過去に雑誌掲載された短篇の再掲です。
しかし、改めて一冊の本として読むと、《まさにこうして並べて出されるべきもの》と思えます。そして、どの作品も「優美なたくらみにみちた9つの謎」という紹介通り、どれも一筋縄ではいかない、いかにも北村作品らしい佇まいを持った秀作です。
一冊全ての感想をまとめると余りに長くなってしまうので、とりあえず、巻頭作「溶けていく」について、少し。
この作品の大きな魅力は、表に浮かぶ筋立ての裏面に、もう一つの描かれざる恐怖の物語が立ち上がってくることにあります。
《描かれざる恐怖の物語》とは、即ち、《美咲=読み手》の物語の裏に広がる、《作者》の物語です。
作中の漫画の作者は誰であるのか。
《彼》がその表現に込めたであろうものと、美咲がそこから独自に広げていってしまった世界との恐るべき差異。
美咲と《彼》との最後のやりとり------特にあのひとことを口にした時の、書かれざる彼の声、表情、その心の動きはどんなものであったのか。
-------そうした《描かれざる》物語に思いを馳せる時、《《美咲=読み手》の悲劇》の裏側に、《《表現を世に問う者》が抱えずにはいられない恐怖》という、隠されたテーマが見えて来ます。
字数の問題とネタバレの回避のため、詳細は省きますが、この短篇は、ある意味において、スティーブン・キング『ミザリー』よりも恐ろしい、《読者》を描いた小説なのだといえるのです。
この作品も含め、全体的に《他の北村作品も読んでいるファン向け》もしくは《熱心なミステリファン向け》というマニアックな気配が多少あるため、《誰にでもお薦め》とは言えないかもしれませんが、過去の北村作品が楽しめた人ならば、その期待は裏切られないだろうと思えます。
このアルバムには横綱級の名曲「歌姫」が入っている。私には、それだけで充分。
このアルバムを越えるアルバムは存在しません。人生とは?友情とは?愛とは?そんな事を凝縮しています。 かといって、深く考えちゃうようなものでもないです。それは、玉置さん自身がそんな事を意識してつくったのではなく、自然と内から出てくる音楽、歌詞で出来上がったからだと思います。また、それ故に玉置さんらしい様々なジャンルの曲でつながっています。そして最後をかざる玉置さん自身も好きだといっていた【幸せのランプ】は必聴。 大好きな二匹の猫に送ったという作品。これ聴くと人生変わります(?)
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