橋下さんの、政治の主張は別にして、何故人を惹き付けて議論が上手いのか、その秘密が良くわかりました。話し方の本としてもおもしろく読めました。おすすめ。
この本はけっこうスゴイ。 著者の実践的テクニックを包み隠さず書いている。 しかもその内容が、よくある心理学書や交渉本・営業ノウハウ本などに 書かれているものとはちょっと違う。 つまり、著者独自の具体的な経験・試行錯誤をもとに書かれた内容だということがよく分かる。 非常に泥臭いけど実に説得力のある内容だ。 今までに心理学や交渉術などを机上でよく勉強している人ほど、 この本を読むと未知の衝撃を受けるだろう。 テレビで見せる軽いイメージが先行しているが、 この本を読むと彼へのイメージが一変する。 自分がもし何らかの件で弁護士の必要があれば、 ぜひこういう人に頼みたい。
私は大阪市民であり、先日のダブル選挙では平松前市長に一票を投じた。つまり、どちらかと言えば反橋下である。しかし彼がメディアでしきりに訴える二重行政や、官僚主義、組合との馴れ合いには頷ける点もいくらかあったので、本書を読んでみる気になった。
はっきり言って堺屋太一の執筆部分、対談での発言はこれまで他の著者(高橋洋一、江田憲司、古賀茂明、中田宏etc.)の本で既に読んだ事のある提案が殆どで、新鮮味は無く、全くの蛇足だと思う。
こちらは要するに橋下徹の主張の言質が欲しいのである。おそらくは口述筆記をゴーストライターがまとめた文章ではあろうが、現職の政治家が自らの名前を出して世に問うているのである。橋下の政策を批判するのなら、まずは本書を通読してからが基本であろう。
大阪都構想自体は、実現可能性はさておき、行政の効率化という面からすれば望ましい事ではあると思う。こちらが疑問に感じるのは職員基本条例や教育基本条例といった言わば手法の部分だ。この二つの条例の中身や意義については本書では詳しく触れられてはおらず、当方の疑問は相変わらず解けてはいない。
その後のメディアで報じられる橋下市長の言動や手法にも不信感がつのる一方である。
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