よかったです。
話題になっていたのは知っていましたが、原作も読んでないしドラマも見ていませんでした。
オタクという役に関して言えば、ドラマの伊藤淳史君の方がハマリ役なのではないかと思います。(失礼?)
ストーリーは余計な前置きもなく始まってサクサクと進んでいき、最後まで飽きることなく楽しめました。
全体的にほのぼのした雰囲気で、電車男とエルメスさんのやりとりはとても微笑ましく、2人の進展を素直に応援したくなりました。
オタクと美女という、なさそうだけどあったら面白いな、と思える素敵な恋物語だと思います。
ただ、現実的な話ではないというのも率直な感想でした。
最初に電車男が酔っ払いに立ち向かっていこうとしたのはとても立派ですが、中谷さん演じるエルメスさんは美人で優しくて好意的すぎて、電車男からすればその後のお膳立てが揃いすぎているような気がします。
脈ありな態度の人にアタックするのはそれほど勇気のいることとは思わないし、こんなに出来すぎた女性もそういるものではありません。
電車男もオタクとはいえ、とても素直で優しくて天然で可愛らしく、あえて問題があるとすれば最初の格好だけだったのではないかと思います。
こんなに出来のいい男性も(オタクに限らず)そういないでしょう。
色々書きましたが作品そのものに不満があるわけではありません。
映画に必ずしも現実性を求める必要はないし、素直に見れば優しい気持ちになれる、心あたたまる良い作品だと思います。
2人の恋物語が電車男の勇気からスタートしているというのも、評価できるポイントだと思いました。
私の思う夫婦のリアルがありました。
なので中盤位までは観ててほんとにしんどかった。
甘えたい。近寄らないで。
わかってほしい。わかってほしくない。わかるわけなんかない。
でも傍に居たい。居て欲しい。
追い詰められた妻の、色んな気持ちがないまぜになって吐き出される言葉が心に突き刺さります。
木村多江さんの渾身の演技です。
どこまでも優しい夫のリリーさんが、どうにも良いです。
「大切なもの」をちゃんと知っている夫です。
少しずつ色づいていくふたりの生活を一緒に感じて、観ている私自身も救われるような思いでした。
観る時は体力がいる映画なので、なかなか気軽に観られません。
でもDVDは大事にします。
この映画で初めて知った、安藤玉恵さんという女優さんにぶったまげました。
さっぱりとした清潔感漂う美しさにため息が出ました。 目に唇に、スラリと伸びる脚に、全てに目を奪われてしまいます。 エロスを求める方にお薦めはしません。 「木村多江」という女性のその存在に、しばし時間を忘れて浸っていたい方には是非手にして欲しい珠玉の一冊です(涙 本当に美しい方です。・゚・(ノД`)・゚・。
NHKで毎週楽しみに拝見しました。特に母役の高畑淳子さん、本当に素晴らしい演技。そしてちょい役の濱田マリさん、長女の木村多江さん、ユースケ、もよかった。(真木さんのキャリアウーマンの台詞、演出、演技、はやや残念ですが 魅力的な彼女を見れるだけで好しとしまして)後味にドラマの世界観が残る、佳い作品でした。民放のドラマが楽しくない昨今、NHKのドラマからは目が話せません。
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