BEUTIFUL MINDというタイトルの意味が分かるには、あと数回の鑑賞が必要かもしれないが、夫婦の愛に心を洗われる名作であることは間違いない。ロン・ハワード監督の演出にもリスペクト。 映画では少し分かりづらかったが、1950年プリンストン大学にて博士号(Ph.D)を修め、かのナッシュ均衡などの論文発表をしている。1951年にはMITへ教員として赴任し、1957年(29歳)で終身職員の権利を得る。この頃に妻のアリシアと結婚。1958年統合失調症と診断される。1960年にはプリンストン大学に戻るが、1970年まで闘病生活を続ける。1978年にはジョン・フォン・ノイマン賞を受賞しており、1980後半年からは統合失調症から回復し、1994年に1950年代に発表した論文が評価され、ノーベル経済学賞を受賞する。 1963年(35歳)の時に一度妻のアリシアと離婚しているが、1970年にアリシアがジョンを引き取り、同居人として共に闘病する事を決意する。またジョンとアリシアは2001年に再婚をしている。なおジョン・フォーブス・ナッシュ・ジュニアは現在も存命である。
いつも車の中で聞いています。福山さんの曲は歌詞がとてもよくて、人生の励みになる時もあります♪
海外旅行に行くので、安い電動歯ブラシを探していたところ、こちらの商品を見つけました。 まだ使用していないので、耐久性や性能はわかりませんが、商品はとてもしっかりしているように思います。 この値段であれば、数ヶ月後に壊れても元はとれるのではないでしょうか。
高等数学、経済理論、精神医学、戦後アメリカ政治、どれも一般受けする内容ではありません。主人公自身、はじめは冷酷でスキャンダラスな、親しみの持てないエリートとして描かれます。しかしこの本は、これら全てをある程度理解する知性と、世界中の関係者に充分取材する行動力がなければ執筆できません。一流紙の記者とはいえ、著者ナサー氏が払ったであろう膨大な努力に頭が下がります。おそらく著者には、現在のナッシュ氏がさぞや魅力的な人物に映ったのでしょう。何か原動力がなければ、ここまで密度の濃い伝記は書けないはずです。
そして、現在のナッシュ氏の寛大さにも敬意を憶えます。よって☆5つです。不祥事さえ赤裸々に描いたにもかかわらず、本人現役中(存命中じゃありません)に発表できたのは驚くべきことです。日本版あとがきによれば、ナッシュ氏は内容を讃えてさえいます。不祥事を書かれてあえて讃える有名人など、他に何人いるでしょうか。まして映画化などもっての他です。氏という回復例の存在は、同じ病に苦しむ人々にとって大きな希望である事は疑いありません。その事を自覚しているから、数学と関係のない不祥事やプライバシーに関してさえ、氏は公表を認めたのでしょう。
(ちなみに映画版でナッシュを演じたラッセル・クロウは、若き日の氏の雰囲気をうまく伝えています。それもこの本の写真で分かります)
一個人の伝記でありながら上記の全てが関わってくる上に、下は便所の破廉恥罪から上はノーベル賞受賞まで、毀誉褒貶の人生が600ページ。読みどころは人それぞれで、きっと数学史や経済学史としても読めるのでしょう。
私は、粘り強い闘病記、または傲慢だった天才の人格成長記として読みました。特にナッシュ氏と同年代の患者を身内に持つため、氏の治療法と20世紀精神医療の発展史に深く興味を覚え読み進めました。経済記者の著者には畑違いのはずですが、病気の描写と説明は的確で信頼が置けます。医療史としての史料価値は高いと言えます。翻訳者も苦労されたでしょうが説明は的を得ており、当時の雰囲気も人物も、生き生きと良く伝わってきます。なお、氏が受けた治療とそれへの意見はそのまま参考にはできません。今の精神医療は、当時より遥かに安全で効果の高い薬物療法が主流ですし、治療には当然個人差があるからです。
99年度のアカデミー賞3部門を授賞した作品。ニコラ・ピオヴァーニの作曲であるが作曲賞も受賞しただけあって本サウンドトラックは優れている。
ニコラの手掛けた作品は日本での知名度は高くはないが「グッドモーニング・バビロン!」など数多くの映画音楽を手掛けている。
本作は映画のテーマを非常に理解した「優しさ」に溢れたBGM集になっている。
実は映画本編の方はかなり好きではないのだが、サウンドトラックの方に惹かれて本品を購入した。心に残る度合いは「栄光への脱出」ぶりではないだろうか???
今まで数多くのサウンドトラックを聴いてきたが心に残るベスト10に入るかもしれない。
生涯でこの旋律に出会えたことを嬉しく思う。
映画を未見の方へもお薦め!優しい気持ちになれます。
|