見終わった後にほんの少しだけ考えさせられる、
または何かしこりが残る気がします。
でもそれがいい!
見る側が混乱を引き起こすように作られたかの作品でした。
実際に生で観たかった作品でしたが、観られなかった方は
是非観てみて下さい。
本当に良くできた作品でした。役者さんも壊れ具合が素敵でした(苦笑)
本書も同じく月刊コミック・ビームに連載中のエッセイも自虐テイストに溢れており自分にもまだ他人を心配出来る心が有った事に気付き、驚きます。
なんにせよ最弱最貧マンガ家に飼われているパグ犬ほど可愛そうな物は無いと思いました。
後、タイトルが実に秀逸だと思いました。
確か、異常に長い題名がついてましたよね? キューブリックって、そういうことやるんだよな(;^_^A
そして、この、白黒映画のコメディ。コメディにされると、余計怖いんだよ(><) キューブリック、本当に怖い映画ばかり作るからな(;^_^A
爆弾に跨って、楽しそうに落ちていくカーボーイ、なんて皮肉なんだ(・・;) だいたい他の映画なら勇敢に描くシーンを、この監督はバカ丸出しにして描く。 これは逆に相当怒っているとしか思えないよ。
で、ラストでしょう(◎-◎;) あ〜あ、酷いもんだよね、って、監督。 監督はいつも、最大の皮肉で、楽しそうに軽やかに音に載せて悲惨なシーンを見せてしまいますよね(;^_^A どれだけ怖いだろう(T_T)
シャイニングなんかも、ムチャクチャ怖いんだけど、こういう手法の方がかえって恐いです(;_;)
なんか、コワイコワイばかり言い過ぎたかな(;^_^A だってそれしか言えないよ〜
いわずと知れた巨匠キューブリックの作品。学生時代に一度観てとんでもない映画だと思った。
当時はまだ冷戦下。ブラックなジョークどころではない映画だった。
ピーター・セラーズの3役が見もの。特にドクター・ストレンジラブは強烈。しばらくあの真似をしていた事を思い出す。
そして最後のキノコ雲とバックに流れる曲が、人間の愚かしさを笑っているように思えて仕方がなかった。
冷戦が終っても、核兵器は無くならない。それどころかテロリスト達の手に渡るような時代になってしまった。
世界大戦は起こらないだろうが、テロでの核爆発は起きるかもしれない。
いずれにしても、一度は観ておきたい作品。
キューブリック監督は、この作品以後はカラーになり、ビジュアル的な要素が大きな比重を占めるようになります。それでも傑作揃いですが、この作品では脚本や俳優の演技も優れており、映画としての完成度はこの「博士の異常な愛情」がもっとも高いと思います。
ジョージ・C・スコット、スターリング・ヘイドン、スリム・ピッケンズ、キーナン・ウィンなどの名優たちの中で、ピーター・セラーズの1人3役は最高でした。特にストレンジラブ博士が傑作で、義手が勝手に動いて自分の首を絞めたり、ナチの敬礼をしたりするのを必死になって止めようと奮闘する姿は大爆笑です。これでアカデミー賞を獲れなかったのが不思議なぐらいの名演です。
ブラック・ユーモアの作品としてはこの作品と、同じテリー・サザーンが脚本に参加した「ラブド・ワン」が双璧でしょう。難解なことが多いキューブリック作品の中ですが。この映画は誰が見てもわかりやすく、面白いと思います。
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