ブライアン・ジョーンズがストーンズを追放された後、 ストーンズに迎え入れられたギターリスト、ミック・テイラー。
しかし彼はスタジオ・アルバム4作品に参加しただけで脱退してしまう。 彼が脱退しなければストーンズは 今よりもっとすごいバンドになっていたのではないかと思ってしまう。
彼が参加したスタジオ・アルバム4作品は 『スティッキー・フィンガーズ』 『メイン・ストリートのならず者』 『山羊の頭のスープ』 『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』 とどれも名盤である。
今回紹介するのは彼がストーンズ脱退後に発表した 初のソロアルバム『ミック・テイラー』。 収録曲はブルースロック、当時クロスオーヴァーと言われていたフュージョンなど。 ストーンズ時代のギターではないが、 このアルバムでの彼のギターは、 何度も聴き返したくなるほど、 素晴らしく味わい深い。 彼のヴォーカルはキース・リチャーズとエリック・クラプトンを 足して2で割ったような声と言ったらいいのか、これがなかなか良い。 実際、いま私はこのアルバムにハマっている。
収録曲の「Giddy-Up」にはフランク・ザッパのマザーズ・オブ・インヴェンションの元ギターリスト、 リトル・フィートの、あのローウェル・ジョージが参加しています!
一番のお気に入りは 最後の1曲(2曲を足したもの、発売されたCDによってはわけられている) 「スパニッシュ/A・マイナー」が、 当時、クロスオーヴァーで話題になっていたジェフ・ベックのような曲で 非常に素晴らしくどこかへ連れて行かれるような気がする。
これは隠れた名盤ですよ! 高値にならないうちに買っておいたほうがいい。
10年前の9.11の翌月「コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ」のためにニューヨークに向かったポール前半ではその数日間にわたるリハーサルの模様を中心としたドキュメンタリーである、監督は1964年の「ビートルズ・ファースト・US・ヴィジット」を監督したアルバート・メイスルズ、とここまでは良いのですがなぜがほぼ全編モノクロの映像なのです。 ポールのリハーサル映像などはファンなら見飽きているはず、本番前のショーのようなリハーサル、この頃のポールはトレードマークの後ろ髪をばっさり切ってなんだが違和感あり、2001年のドキュメンタリー映像でモノクロというのはさらに違和感の極みなのです。 街に出てすれ違う人たちに声をかけられたり、サインをねだられたり、車に乗り込んで追っ掛け、パパラッチらから逃げるのに色々思案する姿など珍しい場面もあります。さらにコンサートの告知のためかラジオやテレビに出演する姿も見られます。
愛妻リンダの死後、音楽活動は地味だった数年があり、皮肉ですが9・11がポールにとって転機になった気がします、事実この翌年から全米ツアー、ワールドツアーが始まるのですから。
私個人としては後半がお勧めです、全米で生中継されたコンサートの当日の様子なのですが、オンエアーされた部分はカラーで、ポールの楽屋はモノクロで交互に映し出されていき臨場感100パーセントです、そう、われらがポールは当然オオトリですよ。
ポールの楽屋には娘のステラやバンドのメンバーなどがいるわけですがそこに訪れる面々が凄い、政治家(クリントン元大統領)、俳優(ハリソン・フォード)、ミュージシャン(見てのお楽しみ)ら多数でバックバンドのドラムのボビーは彼らが来るたびに”ポールのバンドで良かったなあ”の表情、必見です。有名人の中にはいちいち名前がテロップで出ない人も多数(カメオ出演?)いますので良く見てください。そしてラストのポールの出番では正面からの映像がカラー、背中を映す映像がモノクロと面白いつくりになっています・・・もう一度コンサートを通しで見てみたくなりました。
アマゾンのサイトで曲目紹介してますが完奏はありません。
プレゼントとして購入したのですが、気に入って貰えて、 私も大満足です。
50周年を迎えた・・・と 謳い文句は踊るけれど、 その内容は、 60年代から70年代の黄金時代を軸にした 50年を総括するなどとはほど遠い 乱暴な作りのドキュメント。 でもそういうところが ストーンズらしくっていいと思う。 80、90年代はなかったことにして!的な。
内容はまさしくロックンロール。 メンバーからほとばしっている色々なもの、 エネルギーとか妖しさとか、才能とか色気とか、 そういうのが伝わってきてスゴイ。
演奏シーンは色々なシーンの寄せ集め。 荒い映像も多いが、勢いや迫力はビンビン伝わってくる。 「Tell Me」などのメイキングシーンには感動。
またファンの乱痴気騒ぎっぷりは圧巻。 演奏も聴かずに叫びまくる女性たち。 興奮しすぎて失禁、失神。 ステージに上がってはメンバーに抱きつく。 などなど、おおよそ今では考えられない狂乱ぷり。 ビートルアしかり、この時代の良さ(?)が見える。
元気でいたずら者のブライアンに会えるのも嬉しい。 ハーモニカを吹く姿、 コーラスで叫ぶ姿、 タンバリン片手にノル姿 何をしていてもカッコいい。 カッコ悪くても不思議な魅力、味がある。
正直50年の歴史をたどる作品ではないが、 ストーンズが、もっともストーンズらしかった頃を 思いっきり堪能できる娯楽作になっている。 ここまで来たんだから、 細かいことをグダグダ言わずに ただ、ストーンズを楽しみたい。
5万字の日本語解説は 読み応えもあり、なかなかいい感じ。 Tシャツは正直なところ着ないだろうな。 もったいなくって。
通でないので、ミック・テイラーがいたころのローリング・ストーンズは 聴いているものの、ミック・ジャガーの圧倒的なボーカルの陰で、彼のギ ターは印象が薄い。 ストーンズを出てソロのアルバムを出し、20年ぶりの新譜がこのCD。 「ア・ストーンズ・スロー」のタイトルも意味がありそうだが、さて? 中味は、上質のAOR。聴いていると、スティーリー・ダンかドナルド・ フェイゲン(同じか・・)をふと感じさせる。 ブルースの香りただようロック・ギターで、それぞれの曲の演奏時間も長 くとっているが、引き締まったギターに最後まで聞き惚れる。 ホームページを作って彼の全ての録音をトレースしている熱狂的なファン がいるのもうなずける一枚。
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