バンダイと経営統合することになるとは夢にも思わなかった、ナムコが 最も輝いていた時代に輩出した数珠玉のゲーム達です。 収録されているゲームは源平討魔伝、イシターの復活、オーダイン、 パックランド、アサルトといったラインナップで、ナムコの中でもやや 風変わりな作品が収録されています。そういった意味でマニア受け する作品であるため熱狂的なファンが存在する作品なのではないでしょうか。 特に源平討魔伝は本当に怪しく面白く、この世界にはまれば中々頭から 離れないほどの怪しい魅力のあるゲームです。今どうしてこのような 斬新で魅力あるゲームが出てこないのか、今時のクリエイターの胸倉を つかんで訴えたくなるようなくらい、素晴らしい魅力にあふれております。 当時のナムコゲームの盛況を知る私にとっては、これらのゲームをふと プレーすると、経営統合の寂しさも手伝って、ナムコ&ナムコゲームズよ、 永遠なれと感傷に浸ってしまいます。
往年の名作RPG『ドルアーガの塔』と『イシターの復活』。その二つを綺麗なWindowsゲームとして手元に置くことが出来る、ファンには嬉しい二枚組み。 子供にとって、ゲームが非日常を味わうための重要な手段だった昔。音楽、ムードなど、“ファンタジー”の基礎、原光景という人がいるかも知れない。少なくとも、自分はそう。カイとギル二人の名前、本格ファンタジーの魅力的な香り・・。本当に、忘れられない。 「あの頃のゲームって本当、難しかったよなー」といいつつ、暇にまかせてやっていきたい宝物のような作品。
本来、RPGはちょっとづつ強くなっていき、やがて倒せなかった敵が倒せるようになる。いけなかった場所にいけるようになる。そういうゲームです。で、それが一番楽しく作られているゲームがいいゲームでした。古いゲームにはいいゲームがたくさんありますが、当時は容量的な限界がありました。でもこのゲームはそれが永遠に楽しめるのです。
なので、いまどきのゲームに比べると余分なものが一切省かれてあります。長々とした、演出や、あくの強いオリジナルキャラもおらず、昔のゲームそのままに、スイッチを入れたらすぐ遊べ、すぐ再開できます。あくまで自分のキャラのちょっとづつの成長が楽しく、そのキャラの成長をぶつける広大なマップと敵が待っています。それに、敵や、フィールドのグラフィックが、今では貴重というぐらいの、正統派のファンタジーです。正統派のドラゴン、ナイト、亜人、こうもりなど、そうであってほしかった形で動き回っています。アイテムも高価なものはすぐ買えず、ゆっくりお金をためちょっとづつそろえるのです。キャラも確かに強くなりますが、すぐに強くなる感じはせず、ちょっとづつ成長していきます。最初から、昔のゲームの要素を大事にして作られたゲームとしたら、このゲームの世界観と設定は奇跡的です。
・・・ただ、他のレビューに多くの批判もあるように、その特徴がそっくりそのまま短所にもなってしまってます。演出の貧弱さ、イベントに特徴が無いこと、敵が強く、それを補うための課金が高めなこと、レベル上げが長いこと・・・いまどきのゲームと言うか、ゲームに映像作品としての要素も求める人たちには不満な設定なのかもしれません。決して、批判の内容もうそではないのです。
私的にはどの人気ネットゲームが終わっても、これだけは細々とでもいいので続いていってほしいと思わせるほどのゲームです。むしろ、これに代わる、正統派の成長ゲームを他に見出せません。
ナムコ往年のゲームが収録されたナムコミュージアム、そのPSP版の第2弾です。
前作が80年前後のゲームを移植したのに対して、今回は80年代中期のゲームが中心。
ゲームのラインナップも前作より若干マニアックなチョイスですが、「ドルアーガの塔」「ドラゴンスピリット」等ボリュームのある作品が多く、しっかりと楽しめるゲームがてんこ盛りです。
プレイの長いゲームが目立ちますが、ゲームオーバーになってもちゃんとコンテニューは出来ますのでご安心を(ちなみにドルアーガはラストプレイ時のアイテムを持ったままコンテニュー)。
またPS版では移植されなかったディグダグ2も収録されており、前作より一般向けではないかもしれませんが、オールドゲーマーにはたまらない一本に仕上がっています。
ゲームの移植度の方は申し分無く、アーケード版を忠実に再現しているのは嬉しい所。
他にもマニアックオプションと呼ばれる特殊設定があり、ゼビウスに至っては画面焼けまで再現する事が出来ます。
一方で前作では4つあったアレンジ版が今回は2つ…その内の一つは前作のパックマンアレンジメントの別バージョン。
アレンジ版は2つともオリジナルより難易度が低く、こちらは気軽にプレイする事ができます。
難しい&長いゲームが多い今作では良い緩和剤となっています。
前作とはまた別視点のオールドゲーマーに紹介したいこのゲーム、☆×4つです。
操作は簡単、上下左右の移動とソード攻撃のみでゲーム用コントローラが無くてもいけます。各階の鍵を手に入れ全60階クリアする単純な内容ですが各階に隠されたアイテムを入手しないと到底先に進めないようになっています。アイテム入手法はヘルプ欄でゲーム中に確認でき初めての人でもOKですが、全ステージクリアするまで約2時間半セーブはおろかコンティニューさえ出来ないのはなんとかしてほしいです。20年も前のオリジナルのままなので思い入れが無ければオススメはできません。
|