夏樹 静子さんの作品は結構読んでいますが、この小説は今までの作品とは全く趣が違っていました。
小説と言うよりは裁判員制度のマニュアル本の様な内容です。
かなりわかりやすく描かれていて難しさはなかったです。
もし自分だったら有罪・無罪どちらを選ぶだろうかと考えさせられる本でした。
ただ小説として読んだ場合の面白さにはやや欠けている感じがしました。
本書は日本の近代裁判が始まってから現在に至るまでの事件の中で、主要な事件を選んで判決には表れない事実、背景を記述することによって「物語」として成立させている。裁判における判決は法律を適用する上で必要な事実のみが記述されるので、時か経つにつれ「物語」を失いがちになる。本書はこのような事件を掘り起こし「物語」としての意味を持たせる。法律を知らない者が主たる対象となっているが、判例を丹念に読み込んでいるため専門家にも読みごたえのある内容となっている。
普段ドラマなどほとんど見ない私がなぜかハマってしまったドラマです。 キャストの方々で特定の好きな人もいないし、何がどう良いのか言葉では 説明できませんが、とにかく良かったです。これほどまで感情移入できた ことは久しぶりです。DVDは勢いで速攻で注文してしまい、ようやく届きました。 そのおまけのクランクアップ集でほろっと来てしまいました。 みなさん作中の雰囲気とぜんぜん違うので、すごく楽しいです。 こんなふうに楽しんで仕事ができる人たちってとてもうらやましいです。
有名作家である著者が三年間にわたって苦しんだ原因不明の腰痛体験をつづった作品。内科的にも外科的にも問題は見つからないのに、なぜか心理的な側面には目を向けなかった著者だが、実はその点が解決の糸口となったというのが興味深い。 神経でなく、脳が痛がっている。それを受け入れるのが難しいのは、実は脳が身体を護っている、ということか。人間のからだの仕組みというものに驚嘆させられる。
エラリー・クイーンの悲劇シリーズにちなんでこのタイトルになっていますが一切関係性はありません。 内容的には背表紙に書いてある範囲内で言いますと、自分に迫ってきた祖父を孫娘が刺殺してしまうのですが、 家族総出で隠蔽工作を行うというものです。 最初に犯人がわかってしまうのですが、その後の展開が実に滑稽で面白かったです。 2時間枠でテレビで放送されたものはパロディ調でしたが、こちらの原作はシリアスな雰囲気です。 お勧めの作品ですので夏樹静子を知らない方でもぜひ読んでみて下さい。
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