イタリアのメロディックメタルバンド、ハイロードの4th。2004作
ずいぶんと垢抜けたという印象で、音にはB級臭さがなくなりつつある。ヴォーカルも交代したのか
今回はハイトーンの歌唱もなかなかいい感じだし、時々派手に弾きまくるキーボードも悪くない。
全体的にはアレンジが正統派になったというか、自然と聴き通せるレベルに来たといもいえる。
5のバラードはメロディアスでいいし、続く6はイントロも凝っていてなかなかの疾走曲、
8ではメロデス風のダミ声や女性Voも登場するなど、アルバム後半は聴き所が多い。
尚、前作日本盤では「ペガサス幻想」(『聖闘士星矢』)をカヴァーしていたが、
今作では「タフ・ボーイ」(『北斗の券』)がボーナストラック。こいつらアニメオタク?
イタリアンXaメタラーの2ndはストラトからの影響が未消化だったデビュー作「HEIR OF POWER」から一気にクオリティを高めた見事な一枚。
クッサクサの鍵盤フレーズ乱舞が印象的な疾走主体の楽曲に線が細く、いかにもイタリアなイメージのボーカルが載る、まさにB級万歳な美味しい作品で、輸入盤レベル聴けるリスナーには十分訴求する代物。
とにかくそのクサメロが素晴らしく、DARK MOORの2ndの領域に意地でも及ばんとする意気込みが伝わってきそうな#2“Don’t Kill Me Again”や、B誌のF氏もお気に入りの#7“Perpetual Fury”などクサメロ愛好家には堪らないハズ。
現在もシンガーを替えて活動している彼らだが、個人的にはクサメロ最盛のこのアルバムが一番好きだったりする(笑)
本作日本版ボーナストラックの11「ペガサスファンタジー」は、星闘士星矢の主題歌の英語版カバーです。イタリアのヘビメタバンド「ハイロード」次作メデューサズコイルでは北斗の拳「タフボーイ」次々作インスタントマッドネスではドラゴンボールの「Cha-LA-Head-cha-la」をカバーしてます。こちらも一聴の価値あり。アニメタルファン必帯の一枚(^^;コスモを燃やせ!!
イタリアのメロディックメタルバンド、ハイロードの6th。2009作
これが6作目で、キャリア的にはすでに中堅バンドといってもよいのだが、
いまだに決定打が出ない…アニソンのカヴァーの方が有名なバンド。
本作もどっしりとした正統派の楽曲に、キャッチーなメロディを乗せ、
シンセによる巧みなアレンジとともに質の高いサウンドを聴かせる。
いくぶんプログレメタル的な質感もあったりして、演奏面での実力もすいぶん上がり、
DGMあたりとなら戦えるレベルに来ているといっていいのだが、ただ、やはり…
これだという決定的な曲なりメロディがないので、中の上どまりの印象はぬぐえず。
お待ちかね、今作のアニソンは“残酷な天使のテーゼ”で、やはり一番盛り上がる。
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