歌舞伎役者の系譜は襲名披露の時、どういう順番に「出世魚」するんだ?といまいち飲み込めていなかったのですが、この本にはそういった「家」の系図がわかりやすく書かれていてよいです。 現在活躍している、若手と有名な役者さんについてプロフィール得意な演目など紹介されています。コンパクトにまとめられていて初心者は重宝するでしょう。 ただ残念なのは、あきらかに女性向けの本の作り。表紙紙が桜色では男性は手を出しづらいのでは?内容も女性を意識して書かれている傾向にあります。 ただ、歌舞伎座(私はいつも一幕見)のお客さんを見ると圧倒的にマダムが多いんですね。「成駒屋!」と声をかける芸に厳しいおじさん達が3階席や一幕見には多いですけれど。 男性のファン層をつくるような、こういったてごろな解説本があるといいですね。だから星4つ。 とりあえず、女の子がこの本をもって、彼氏をさそってデートなどいかがでしょうか。
CASSHERNの映像の美しさに惹かれ、映像美を求めてGOEMONを見に行きました。 その結果、映像美はもとよりそれ以上にキャスティングの素晴らしさと スピード感に度肝を抜かれ、鑑賞した帰り道は足もとがふらつく程でした。
紀里谷監督=CASSHERNというイメージをお持ちの方には是非鑑賞して 頂きたい作品です。
監督の伝えたいメッセージに関してはCASSHERNとGOEMONで共通するところは 大きいかとは思います。しかし、二作品は別物です。
GOEMONのストーリーは“チープ”と評されることもあるかとは思いますが、 私は“シンプル”という言葉がとても似合う作品だと感じました。
ストーリー性を重視する方には面白くないかもしれませんが、 限りなく芸術に近いこの作品は一見の価値があると思います。
今後の紀里谷監督の活躍に、ますます期待を寄せたくなる作品です。
映画館で観た時に比べて、ブルーレイ版は映像がかなりシャープになっています。 その分だけCG部分が明らかにCGだとわかってしまうので、 解像度が低い(CGがCGだとわかりづらい)DVD版を選択するのもいいかもしれません。
家庭用の特典映像に関しては、4980円という価格設定に対してかなり寂しい内容かなと感じました。 江口洋介さんのインタビューに関しては、一問一答形式であっさりとしたもの。 これぐらいの内容であれば他の主要キャラクターのインタビューも入れて良かったんじゃないでしょうか。 江口さんだけでなく、せめて、大沢たかおさんのインタビューぐらいは入れてほしかったですね。
紀里谷監督のコメンタリーに関しても、 「このシーンは撮影に何か月かかった」 「このシーンはダイヤル以外はCGだった」 「この時代にオルゴールはないが反則的に入れた」 など、なんだか短い説明(たまに愚痴と言い訳)ばかりで観ていて楽しくない。 沈黙する部分が多すぎて、堅苦しいというか、作業感バリバリのコメンタリーという気がしました。
先に出た実写版『ヤッターマン』の映像特典と比べるのは筋違いだと思いますが、 『ヤッターマン』と比べるとサービス精神が少ないんじゃないかなと感じます。 まぁ、アルティメットを買えと言われればそれまでですが…。
通常版の映像特典にはあまり期待しない方がいいですね。
本編に関しては、江口洋介さんと大沢たかおさんの殺陣、要潤さんの演技が素晴らしいと思います。 ファンだったら購入するのもありじゃないでしょうか。
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