めざすは飛鳥の千年瓦
素晴しい本に出会いました。著者の波乱万丈の一代記、興味深々で読ましていただきました。笑いあり涙あり、感動で涙が出てきた場面もありました。著者のいい瓦を後世へ伝えたいと言う思いがひしひしと伝わって来ます。この本を読んでもらいたいと思う知人にプレゼントしたいと思っています。また、本の装丁もよく写真も素晴しいです。著者の今後の展開がどうなったか。是非、続編の発刊を期待致します。
古寺巡礼 (岩波文庫)
20代に和辻のこの本を読んで,感激。車を飛ばして法隆寺に行きました。和辻の文章は素晴らしいの一言です。単に寺社の評論ではなく,日本文化,日本人の考察になっており,和辻のたたみかける文章が,日本人の心を打つ。
TOGISM 2001
produce, mixing, recording, play all instrumentsをした凄いアルバムです。
東儀さんの篳篥・龍笛・笙も浮世離れというか大仰な感じがあって、
独特の雰囲気を醸し出しています。捨て曲は全くなく
Neo Japonismでしょうかねえ、そんな感じがします。最近、
ちょっとPOP調なのでこういう感じに帰ってきてほしいです。
昴
一番最初に買ったこのグループのCDですが、「昴」が谷村新司の曲だとは知らないで買いました。(笑)厳かな音色だけど嫌な感じはせず、歌声が入ってる方も入ってない方も和楽器の音色が聴いていて心地よい曲です。ボーカルの優しい歌声がとても素敵です。
「昴」も良い曲でしたが、カップリングの「巡る春」もお勧めです♪歌詞が少し切ない感じだけど暖かい曲で、春になったら満開の桜の下で聞きたくなる曲です。(^^*)
唐招提寺1200年の謎 天平を駆けぬけた男と女たち [DVD]
唐招提寺を建立する為に鑑真とその弟子が苦闘していく姿を描いた
ドラマ仕立てのドキュメンタリー。
鑑真といえば、教科書にも出てくる中国の高僧。
だが、日本にたどり着いた後の事は意外と知られていない。
日本の格付けとして鑑真の高名は利用された後
放置に等しい扱いを受け、その活動は困難かつ悲惨を極める。
愚かな日本の政治家の政局に翻弄されながらも、
必死に仏の教えを広める為に戦い抜き、弟子如宝に後事を託す。
ドキュメンタリーとドラマが交互に繰り返す構成になっており
「お、ドラマが盛り上がってきた〜」と思っている所で
脳天気なナレーションのドキュメンタリーが始まったりするので、少々きついw
とは言え、ドラマパートは素晴らしい出来です。
鑑真(中村嘉葎雄)の悟りきった捨て身。
その師の意を受け継ぎ 唐招提寺を建てるために情熱を傾ける如宝(中村獅堂)。
友、如宝の友情の為に出世を捨てて協力する仲麻呂の息子、藤原刷雄(山本耕史)。
国づくりの為に自らの巨悪を認識しても突き進む藤原仲麻呂(永島敏行)と
道鏡(魔裟斗)に惑う、孤独な孝謙=称徳天皇(南野洋子)。
映画の様な臨調感で素晴らしく、きちんとしたドラマでないのが勿体無かった!!