すごい虫の見つけかた
昆虫写真家海野和男氏の手による、
国内外問わずの昆虫たちの写真集です。
見開きで左に写真、右に解説と言う構成で、
写真も文章も同じ海野氏の手によるものなので、
写真の背景も見えてくる内容になっています。
写真のクオリティは非常に高く、惚れ惚れするような写真ばかりだし、
解説も撮影と昆虫の専門家視点で書かれており、
文章量はそれほど多くないものの読み物としての充実度も高くなっています。
まさかコノハムシの内臓が光を透けることまで計算しているとは非常に驚いた…のですが、
そのコノハムシの写真が内臓が透けたような写真ではないなど、
解説と写真に若干のチグハグさを感じることもありました。
また、この価格にしては写真点数が少ないのが残念です。
楽しい昆虫料理
いやはやすごい本です。
昆虫料理79レシピ!
カラー写真付です。
でもどう見ても普通の料理に虫が入っているように見えます。レストランだと「すみませーん!虫入ってるんで取り替えてもらえますか?」と言うような料理。
ナナフシにチョコをコーティングして「小枝」、大きなナナフシをチョコでコーティングすると「ポッキー」などユーモアもあふれます。
あの、昆虫博士奥本大三郎先生との試食会もすごいです。まったく抵抗なく、これはおいしい!、これはこうしたほうがもっと美味しくなるのでは?など建設的意見が目白押し!なんと前向き!
来るべき食糧難のために、いまだ未開発の昆虫蛋白をいかに美味しくいただくかを真面目に検討しています。
意外に身の回りの昆虫が食べられることも分かります。
著者の奥さんが料理し、長男さんが試食!すごい家族!
驚きまくりでした。
最初は気持ち悪くて胃袋がひっくり返りそうでしたが、読み終えるころにはなんだか食べられそうな気がしてきました??