あぶない刑事 YUJI THE BEST
高校生の時からはまったあぶ刑事。特にユージと覆面車港302(303、5)レパードの印象が深いです。スリリングさと軽快さが多聞に及ぶ通りで大絶賛のCDです。おかげでレパード欲しくなっちゃいました。
もっともあぶない刑事 [DVD]
あぶない刑事の映画シリーズ(まだまだあぶない刑事まで)中で、
文句無しの最高傑作だと思います。
シナリオも完成度が高く、主要な役者も全員参加しています。
他の方がレビューで仰っている通り、
この映画のOP、渋いシーンは特に印象的です。
また俳優の一つ一つの小さな工夫が多々拝見できる点も素晴らしいと思います。
横浜ソウル・ブルース
2004年2月1日のみなとみらい線開通に合わせて、大手レコード会社3社から「横浜」の名前を冠したコンピレーションが発売されました。ソニーの「横浜幻想(ヨコハマ・ファンタジー)」、コロムビアの「ハーバーライト 横浜BEST」、そして本盤・ビクターの「横浜ソウル・ブルース」です。
前2者がおしゃれできれいな観光地「横浜」をイメージして構成されているのに対し、本盤は地に足の着いた「ハマ」の香りがプンプンとただよってきます。ハマの本牧で育った私にとって、ここは猥雑で危険で楽しい「ごった煮の街」なのです。そして、そのイメージに一番近いのがこの「横浜ソウル・ブルース」です。おしゃれな「横浜」も確かに良い所です。ですが、そのウラにある「ハマ」にはもっと深い魅力がひそんでいます。すぐにこちらの「ハマ」に来いとはいいません。音楽も街も、表の「横浜」堪能してから、ウラの「ハマ」に立ち寄ってください。必ず楽しめます。でも、せっかく3社出そろったんですから、いっぺんに聴き比べてみるのもいいかもしれませんね。
最後に。この3盤全てに平山みき(三紀)さんの楽曲が収録されています。これは彼女が「横浜」「ハマ」を題材にした楽曲を多く歌ってらっしゃることもありますが、何よりご自身がジャパニーズR&Bのトップシンガーとして長年活躍されてきた証ではないでしょうか。彼女はクールでハスキーでグルーヴィー。入門編としてはコロムビアの「筒美京平Tracks」とソニーの「筒美京平を歌うアンド・モア」が最適です。体験されてない方は是非この機会に触れてみてください。シビレます、絶対!
ゴールデン・ベスト
歌:柴田恭兵、作詞:田中康夫、作曲:近田春夫。いまとなっては100パー考えられない組み合わせである。三者三様の汚点、消し去りたい過去かもしれない。
小説同様、歌詞に註釈が付いてる。レイニー・デイ、グルーミー、ハップハート、メディタレイニアン・バー、ファラ・ガール、アフェアー、アーバン・デイ、ステディ...もういいってか?小説でさえ過剰に思えた康夫ちゃんの世界観が2'46"に余すところなく投入されていて、大爆笑である。
小説が1981年1月、このイメージソングが4月、映画が5月だから、田中康夫はあっという間に時代の寵児になった訳だ。売れ始めたばかりの新人作家で、イメージソングを作るってだけで有頂天だっただろう。あと半年経ってたら、田中康夫が柴田恭兵の宝焼酎「純」のコマソンにGO出し、しているはずがない。
柴田恭兵は1979年のTBSドラマ「赤い嵐」で思いっきりメジャーになるとともに、思いっきりダサイ存在にもなっていた。“何やってんだい、しのぶちゃん”とミュージカルノリで能勢慶子に絡むアレである。柴田恭兵は、それはそれで味もありファンもついてた訳だが、「なんクリ」は柴田恭兵のイメージとオーバーラップする部分はほとんどなく、ファンにとっても???だったのではないか。
近田春夫はこの年、ぼんちで当てていた。とにかく何でもこなしておこう、という時期だったのではないか。全体としては当時の近田テイストの曲だし、後年CMで才能を発揮しているように、サビは非常に耳に残るものになっている。でも当然詞先だろうこの詞と、柴田恭兵のキャラ、歌手としての個性...手に負えるシロモノではない。
まあ20年後の柴田恭兵は予想ができたとしても、近田春夫がテクノ・トランスの人になってたり、ましてや康夫ちゃんが長野県知事になってるなんて本人すら予測もつかなかったはずだ。思えば遠くへ来たもんである。
南極犬物語 (ハンカチぶんこシリーズ)
Amazon Vine 先取りプログラム™ メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら)
2006年に出たものの加筆・修正版。タロ・ジロの話が2011年に『南極大陸』としてドラマ化されたのをきっかけに、再版したらしい。
小学校高学年くらいから対象の児童文学である。文字は大きく、ルビもふられている。
図や写真が多く、イラストにも工夫があって、見ていて楽しい本だ。
綾野まさるさんはベテランの児童文学者で、生きものを取り上げた作品が多い。
本書は、1957-58年の日本の第一次南極越冬隊で、引き揚げ時の困難から基地に放置された犬たちを描いたノンフィクション。ほとんどの犬は死んでしまうのだが、タロとジロの2頭だけは生き延び、翌年の探検隊に発見された。犬のたくましさというのはすごいものだ。
著者の筆調は、やや感傷的に過ぎるように思う。もう少しドライに書いてもいいのではないか。
このときの南極探検隊、タロ・ジロのことは多くの本に取り上げられているので、関心のある人はちょっと探してみてもいいかも。