THE END
中島美嘉が「大崎ナナ」としてリリースする、最初で最後のアルバムでした。
新曲もいくつか入っていますが、やはり映画「NANA」の曲は全部はずせないでしょう。シングルカットされた「一色」は、ちょっと落ち着いた感じでちょっと雰囲気に違和感がありましたが、アルタ前ライブバージョンのは、入っていてよかったです。
ただ、最後のマイウエイは、かなり違和感があったような気も…。
LOVE IS ECSTASY(初回生産限定盤)(DVD付)
復帰2作目はNANA復活を思わせるロック調な曲です。
『LOVE IS ECSTASY』
出だしからベースのサウンドから始まり、
「La La La・・・」とアップテンポで非常にかっこいいです。
この部分が繰り返し多く使われているのもこの曲の特徴です。
思わず口ずさんでしまいますね。
作詞は彼女が作っていますが、
「愛されたい」「なぜ私は戦い続けるのだろう?」
前作とは一変、力強い女性の唄になっています。
人それぞれ感じ方が違うと思いますが、
聴くとどこか懐かしい感じがするのは、80年代風の曲調だからではないでしょうか。
『You Knocked Me Out』
この曲も少しおとなしいいですがテンポの良い曲です。
こちらは70〜80年代のアメリカンテイストたっぷりの曲に仕上がっています。
カップリングの曲もこのような感じで持ってくるとは意外でした。
NANAの曲の場合はシンガー中島美嘉さんではなく、あくまでもNANAの役柄として歌っていた為
ロック調な曲もうなずけたのですが、
今回は2曲ともシンガー中島美嘉さんとしてロックを歌っています。
彼女の新たな一面を覗かせる仕上がりになっていると思います。
追記
PVは非常にかっこいいです。
ロックな曲にあった演出がされています。
どこかNANAと重なるところがありますが、やはり「中島美嘉」です。
随所に彼女らしい独特の歌い方(しぐさ)が冴えわたっています。
マイクがキー・アイテムになっていますが、マイクをどう使うのか?どういうパフォーマンスを見せるのか?
そこに注目して観るとまた違った印象になりなかなか良いと思います。
とても見ごたえがあります。
流星の絆 DVD-BOX
放送されてから時間が経っても、心の中にずっと残り続けるお気に入りの作品です。
原作はドラマが始まってから読み始めたので、「きっと原作はもっとシリアスなんだろうなぁ?」と思いながら見ていました。
実際に原作を読んでみると、三兄弟のキャラクター設定もかなり面白おかしく脚色されていますし、詐欺の被害者など、登場人物全てが宮藤さんワールドに膨らんでいます。
しかしそのおかげで、登場人物全てが人間味溢れる、愛らしいキャラクターに生まれ変わっています。
以前宮藤さんがインタビューで「キャストには全員に『この作品に出て良かった』と思ってもらえるように愛情を注ぎました」と言っていましたが、大成功だと思います。
全ての脇役も脇役にとどまらない、いい味出しています。
この作品が心に残るのは、なんといっても出演者の演技が良いからだと思います。
柄本明さん、三浦友和さんなど大御所陣が素晴らしいのはさることながら、
なんといっても三兄弟、特に二宮さんの演技に心を揺さぶられました。
彼はとにかく「陰のある役」が似合います。
脚本がコメディタッチにアレンジしてあるにも関わらず、彼のセリフの端々や表情に「哀しさ」が漂っているおかげで、冒頭にある「殺人事件」のシリアスさがぶれません。
原作のシリアスさには上手くコメディをのせて、逆にあまり描かれていない三兄弟の幼少期を丁寧に描くことで、より感情移入しやすいようになっています。
コメディ色とシリアスさのバランスも絶妙です。
何度見返してみても、素晴らしい実写化だと思います。