機動戦士ガンダム外伝―THE BLUE DESTINY 講談社文庫
・描写:
主な舞台である北アフリカ森林地帯の寒々しさと,モビルスーツの重量感を十分に感じることができる.
一方で宇宙/コロニー編ではやや印象が薄い.
・人物:
ヒロインとの恋愛描写はあるが,ドライ.
対してクルスト,アルフ,ニムバス,パク(小説オリジナル)といった男性の心理描写が実に渋い.
彼らの苦悩,焦燥感.
このあたりは著者(女性)の趣味かもしれないが。。
・SFとして:
原作ゲームのテーマである,新しく優良な人類種への危惧.
クルストの恐怖とニムバスの劣等感を前置き,凡才からエースへの嫉妬を引き合いに出すことで共感できる感情として描かれ,リアリティのあるものとなっている.
シミュレータ,ダミーシステムなど魅力的なギミックも,適量な説明で配置されている.
・原作ゲーム,アニメガンダムシリーズとの繋がり:
上記のニムバスの「劣等感」は,彼が「騎士」を名乗る契機として上手く補完されている.(実際にゲーム内でも頻繁に「騎士」を名乗るが,理由は不明だった).
ゲームでは全く触れられなかったクルスト博士の性格と狂気混じりの思想が,十分に描写されている.
また,彼の作中の境遇と所属する機関は,アニメのガンダムシリーズと無理なく繋がる構成になっている.
機動戦士ガンダム外伝1 戦慄のブルー
1年戦争当時、凄まじいスピードで量産配備されたRGM-79。
アニメシリーズでは、やられ役のイメージが定着しているが、
連邦軍を支え、1年戦争を勝利に導いた傑作機でもある。
本作は、GMに搭乗し5つあるMISSIONを攻略遂行していく。
機体グラフィックはノーマルGMではなく、ジムコマンド(機体色赤)。
マシンガンもコマンド用のモデル。
コクピットモニター越しに見える戦場の雰囲気も、GM搭乗の視覚効果を
増幅する。
全MSは、丸みを帯びたデザインから外れてモデリングしやすい面構成
のデザインが与えられているが、コクピットビューで見る限り個人的には
現実的なデザインラインだと思う。
機体のコントロールは簡易で、ダッシュ、ジャンプを駆使し、ロックオンした
敵機を追尾し攻撃する。
射撃武装は3種、バルカン、グレネード(特殊武器)、マシンガン(実際
は単発式のGUN)。
操作が困難な、至近距離でのサーベル攻撃はオートとし、ダッシュ中
敵MSに接触もしくは再入力すると発動(本作は1段のみ)する。
注意するのは、バーニアスラスターを連続使用するとオーバーヒートして、
ダッシュ、ジャンプ操作が一定時間できなくなること(移動は出来る)。
ジオンの名機と戦闘を繰り広げ、任務も制圧、迎撃(防衛)と複数あり。
特徴的なのがMISSION2で、戦場でのイレギュラーとして発生する。
友軍機であるMSを撃退することが任務となる。
蛇足ながら、MISSION2の簡単な攻略アドバイスを。
この機体は回避能力とダッシュに優れ、こちらの射撃攻撃をほぼ回避して
しまう。脚を止めたとき以外に攻撃のチャンスは無いと考えて良い。
特に味方機を攻撃中に脚を止めている場合が多い。そこへ射撃武器を使わ
ずに体当たりの感覚でダッシュ、高い確率でサーベル攻撃がヒットする。
これを繰り返すのだ。
射撃武器は、相手が体当たり攻撃を繰り出してきたときに迎撃使用する。
上手くいけば脚が止まるので、サーベル攻撃のチャンスだ。
1対1や射撃戦ではGMに勝ち目はないので、味方と共同で攻撃する。
全MISSIONを遂行して高評価を得ると中尉に昇進し、全て評価AでACEの
称号が与えられる。
これでアナタも連邦軍(GM)ACEパイロットの仲間入りだ。
SDガンダム BB戦士 楽進ガンダム (BB戦士三国伝外伝)
以前発売されたキットの金型を再利用した三国伝外伝シリーズに登場する楽進ガンダム。
新規パーツを除けば青い破牙丸そのものであり、元々スタイルの良かった破牙丸を流用しているため外伝でも屈指の出来を誇る。
子供時代に戻すこともできるが肩パーツを外さなければならないのであまりやりすぎるとパーツ破損に繋がる。
獣王武人形態が無くなったものの可動範囲は良好。
武器である獄炎剣もかっこよく、単品としての出来はかなり良い。
ランナーを一枚新規のものに変えただけなので、破牙丸のキットと組み合わせることで楽にブルーフレーム版破牙丸を再現することが可能。
三国伝シリーズのファンでも、武者◯伝シリーズのファンでも楽しめる良いキットだと思う。
MG 1/100 MBF-P02KAI ガンダムアストレイ レッドフレーム改 (機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY)
アストレイのMGシリーズは、初めて作りましたが武器のボリュームに驚きました。
買って、よかったです。
機動戦士Zガンダム外伝 ティターンズの旗のもとに 上巻 アドバンス・オブ・Z
著者の人気警察小説シリーズ「隠蔽捜査」の舞台を、連邦軍の軍事裁判に置き換えた「ガンダム版」。
「機動戦士ガンダム」の第1作を観ていれば、続編「Zガンダム」を観ていなくても充分楽しめます。
大切なのは現在の法定シーンで、必要な事は書いてあるので、過去の戦闘シーンでモビルスーツの種類や人名など「?」があっても、こだわらずにスルーして読めば大丈夫です。
残念ながら「ガンダム本」にしては初版部数が少ないそうで、ガンダム本としての出版側の評価は高くないようです。 ならば、いっそ増刷分はアニメ的な表紙を改装してガンダム・ファン向けから、著者の警察小説シリーズのファン向けに変更した方が、書店でアニメコーナーでなく新書コーナーに置いて貰えるので、著者のファンの目にとまりやすく、作品の内容にも合うのではと思います。