Blooming Ivory
どれもいい曲。透明感のある曲に透き通る声。聞いていて気持ちがいいです。個人的には「半袖」が好き。愛する人が子供と庭で遊ぶ姿を見 た女性。”あなたは愛してはいけないひとじゃなくけして愛してはくれない人”という詩が印象的で。それでも愛し続けようとする、芯の強さを感じます。
全体を通して、辛いことがあっても前を向いて生きている女性の姿を感じて、なんだか気持が良くて暖かくなるアルバムです。最近の今井美樹の曲しか知らない人にもぜひおすすめです。
CRYSTAL
このアルバムが出た当時25歳だった私は、前作の方が良かったな、、、と思っていました。
しかし、それから十年を経た今は、他のどのアルバムよりも、これが一番良いと感じます。
この頃から、音楽界にも不況の波が押し寄せ、「ヒットが無い」という理由だけで、多くのアーティストが業界から切られてしまったそうです。
彼女もその波に押し流されてしまったのでしょうか。
決して上手いとは言えなかったけれど、独特の声を持っていた人なので、自然消滅と言う形でステージから去ってしまったことが、非常に残念に思います。
究極のベスト! 上田知華
上田知華&KARYOBIN時代からソロにかけて、一応レコード会社の枠を超えた"究極のベスト"盤らしいが、如何せん収録曲はたった9曲のみで、代表曲・ヒット曲中心(?)の選曲<もっといい曲たくさんあるぞ~っ!>、ジャケ写はKARYUBINのアルバム「全曲集」からの流用…と何とも安直な企画編集アルバムであること。。。
入門編としてこのアルバムを聴いて気に入ったとしても、KARYOBIN時代のオリジナルアルバムが全て現在廃盤で入手困難。。。
どうせなら、2枚組にして上田知華のアンソロジー的なベスト盤でのリリースで、過小評価されがちな彼女(彼女のユニット)の再評価を期待したい。
IvoryII
今井美樹の2枚目のベストアルバムである。
オリジナルリリースが1993年なので、
すでに12年も前の話である。
今、このアルバムを聴くと、
いろいろな時代背景を思い出すのもあるが、
改めて、丁寧な音作りに感銘を覚える。
どの曲をとっても、
ふわっとした柔らかい心地のサウンドを
心がけて作っているように思えるが、
それでいて、主張や主体のテーマの伝達性には
非常に富んでいる詩の内容や、
アレンジのテーマや主題を大きく反映させる
歌い方とその曲の連なり。
どれも合格点といえると思う。
個人的にすきなのは、
「半袖」が入っていることである。
今聴くと、確かに時代感は否めないが、
それでも、優作の聴きごたえは、
感じられると思う。