ロードス島戦記〈3〉火竜山の魔竜 上 (角川文庫―スニーカー文庫)
ファンタジーの世界を描いた作品である「ロードス島戦記」の3巻目です。「火竜山の魔竜」の上巻でもあります。
この巻は竜が守るある宝物についての物語です。また、支配という力についての物語です。騎士や魔術師、精霊使い、エルフ、司祭、傭兵などいろいろな人物が登場します。
その登場人物の1人に怒りの感情をコントロールできない戦士が出てきます。その戦士を中心に(主役ではないかもしれませんが)、いろいろな登場人物を通して、「感情とはどういうものなのか?」を描いている作品だと私は思いました。
この「ロードス島戦記」は、ファンタジーの世界を描いた作品の中で、私のとても好きなものです。水野良先生の書く文章は、とてもすてきだと思います。丁寧で読みやすく、ある種の純粋さが!!その文章にあるからではないでしょうか。
みなさんにも、「ロードス島」シリーズを読まれることを、ぜひおすすめします。
劇場版 ラーゼフォン 多元変奏曲 [DVD]
TV版の流れを踏襲しつつ、キャラの立ち位置を変える
雰囲気を引き継ぎつつ、限られた尺の中で物語を再構成する
これは簡単な事ではありません
この作品を観るのは、主に本編(TV版)が大〜好きな人たちです
つまり、本編に十分満足したファンを相手にするわけですから、
下手な改変をして本編の雰囲気を壊せば、当然批判は免れません
そこまでいかなくとも、何かが違う、というだけで批判されかねない
さて、本作品は、TV版ラーゼフォンを『遙と綾人の恋物語』として
テーマを絞り編集されたもの・・・調律はうまくいったのでしょうか
・・・あの日、夕日が差し込む教室で、少女と少年が抱いた恋心
このままいつまでも続くかに思われた幸せな時間
ですが、ある事件をキッカケに少女は少年と引き裂かれます
少女は少年をいつまでも忘れられないまま、ただ日々を過ごします
いつしか少女は大人になり、当時の面影もわずかに残すばかり
そしてあるとき、彼女は知りました
大好きだった少年が、自分の愛した少年が、今でも忘れられない少年が
当時と同じあの街で、今でも元気に暮らしていることを
少女と別れたあのときと、ほとんど変わらぬ姿のままで・・・
少年のいる世界と少女のいる世界とでは、時間の流れる速さが違います
少女は少年と同じ時間を過ごすことができなかったのです
彼女は少年と再会し、知りました
あの日、少年が自分に向けてくれていた想い・・・
その想いを、今でも彼があの日と変わらず抱いてくれていることを
でも彼女は、今の自分がかつて少年が愛してくれた自分では
ないことを自覚しています、ただ心だけが当時のまま・・・
本当のことを伝えたい気持ち、それがもたらす結果への不安と恐れ
彼女は少年に本当のことを伝えられません
ただ彼への想いを抱きつつ、少年のすぐ側で、彼を見つめながら過ごします
そして少年は気づきます、彼女がかつて愛した少女であることに
彼女の想いは少年に届き、二人は再びあの日の二人に戻ります
ですが運命は再び二人を引き裂き、別れのときが迫ります・・・
と、ここが本作中でも一番の名シーンですね
遙『私は神名君と一緒に大人になりたかった!!!!!』
あの日からこれまで、ずっと抱き続けてきた綾人への想い
運命に翻弄された彼女の偽らざる本音が爆発するシーン
いやいや・・・本当に美しいラブストーリーですよ・・・切ない・・・
本作ではキャラ同士の関係性が整理され、ストーリーも単純化され、
テーマも絞られた分、TV版よりもかなりわかりやすい物語になっています
そうでありながら、残すべきモノはキチンと残されているので、
TV本編をかなりいじっているにも関わらず、別物にはなっていません
かなりキレイに作品の再構築がなされた傑作だと思います
蛇足
個人的には、TV版のラストシーンの方が好き
押井守・映像機械論[メカフィリア]
技巧派監督として世界に名だたる監督のもう一つの顔。
それが日本アニメのメカ描写の改革者としての顔だ。
マンガレベルでしかなかった日本のアニメのメカ描写を「我慢できない」の一念で
底上げしていったアニメ人生を振り返る、この一冊。
正直、オシイ監督ほどメカを愛し、メカと真摯に付き合った監督は他にいません。
日本アニメのメカシーンのレベルを確実に上げるこの本。
まさにメカデザインの教科書。
オールカラーで薄くてこの値段?
安い、安すぎる!!
なおイズブチ先生のアニメ・特撮界への貢献と影響は多大なものがあるので、
この本のオシイ先生の言葉は「愛ゆえに」ということを忘れないように!
ロードス島戦記〈5〉王たちの聖戦 (角川文庫―スニーカー文庫)
レドリック、エトの話は楽しかったが、最後のレオナーの話がどうにも
しっくりきません。相手がファラリスの神官だからかな?神官の異常ぶりが
どうにも理解できなくて。
それから、魂砕ってどうなった?
5巻ではジアドが所有していて、そのジアドはエトの前でアダンの人々に
リンチにあったから、当然魂砕はヴァリスが保管していると思ったのだが。
いつのまにか7巻でアシュラムが持っているし。
科学戦隊ダイナマン VOL.2 [DVD]
「科学戦隊ダイナマン」のDVD第2巻が登場です!!この巻には第11話「魚が人間を襲う日」〜第20話「追え!天草の太陽」までの10話が収録されています。この巻の見所はなんといっても第16話・第17話・第20話に置ける九州ロケシリーズにかぎります。阿蘇山を爆発させようとしたり、九州に大地震を起こそうとしたりするジャシンカ帝国の陰謀を我らがダイナマンが防いでくれます!その他にもダイナブルー(演:卯木浩二さん)が海や海の魚たちを守ったり、ダイナピンク(演:萩原佐代子さん)が花嫁姿になったりするなど見所盛りだくさんです!!