Now We May Begin
一曲目の出だしがバードの『ストリートレディ』とサンプル自身の『レインボーシーカー』のオープニング曲を合わせたようなカッティングとグルーヴで、「えっ」と退きますが、すぐに気持ちよいフェンダーとランディーのヴォーカルが始りほっとします(笑)。クルセイダーズのメンバーが前面バックアップしているだけあって、全曲クオリティーが高い、そしてグルーヴィーでポップな仕上がりです。問題なく傑作です。例えるなら、前述のサンプルのアルバムやマリーナショーの『who is this bitch~』に匹敵するといえるでしょうか。個人的なお気に入りは、かわいい1とライトファンキーな3、メローな4です。
ソング・フォー・ユー
音楽は、時代の空気を感じさせてくれます。青春特有の感受性を持ちながら、世の中を見つめていた頃は、特に。
ここに収録されている数々のラブ・ソングは、50年代から80年代にかけて大ヒットした曲を有名なアーティストがカバーして歌っています。
懐かしの名曲揃いのCDでしたから、今日、衝動買いをして今聴いています。
1曲目のエア・サプライの「ウィズアウト・ユー」を聴いた瞬間から、懐かしい時代の空気が部屋に流れてきました。マライヤ・キャリーの歌で有名ですが、70年代に流行ったニルソンのあの歌声を思い出しました。エア・サプライの演奏もとても良かったですよ。
今は亡きカレン・カーペンターの温かい声が印象的な名曲で、アルバムタイトルの「ソング・フォー・ユー」もソウルフルな歌唱がカレンとは違った歌唱で良かったですね。ジョン・レノンの「イマジン」もランディ・クロフォードが、雰囲気良く歌っていました。本当に名曲ですね。
30年以上前、深夜放送のラジオを聴いていた頃の音楽が、すべて詰まった玉手箱のようなCDでした。「ヒーリング・ヴォイス」の数々を是非お聴き下さい。
21世紀の現在、これらのコンピレーション版が取り上げられるということは、若い世代の方でも新鮮な捉え方をされているようですね。普遍的な音楽の持つ力が時代を超えて、伝わっているのでしょうか。
時代や世代を越えてオールディーズのラブソングが、有名なアーティストのカバーで、多くの人々に愛され続けていることに、大きな喜びと驚きを感じずにいられません。
♪I was singing this song for you♪