伝説の名著の増補版!
最終話を含む未収録原稿を完全収録、 浦沢直樹氏のカバーイラスト、 町田康氏の解説、 そして、幻の4曲がリマスター盤で復活!
復刊をずっと願っていた一冊でした。
だけど、、、 追加原稿にキヨシローの「CD解説」がないこと、 完全版の「あとがき」がないこと、 わかっちゃいるけど、寂しい気持になりました。。。
いや、寂しがることなんて何もないんだ。 キヨシローはずっとぼくらの近くにいるはずだ!
キヨシロー、 君がよー、 大好きだぜー!
登場する「プロフェッショナル」をそのまま、それとして、一流だと観るのもいいが、自分の専門分野でのヒントとして活かせれば、このboxを買う意味はあるのではないだろうか。
結論から言っちゃえば、この原作は映画化をするのが無理な作品です。 漫画だから良い、この忘れん坊集団!馬鹿にすんな!って話になるに決まってるんです。 でも私の様に記憶喪失に近いほど昔の事を忘れて、同級生との思い出話にすら支障をきたす人には楽しめます。
この作品は(特に原作では)私自身初めて体感する素晴らしい体験をさせてくれました。 それは 小学校の時の仲間やクラスメイトを大人になって思い出す時 『あれ?あいつ誰だっけ?あれ?なんで仲良くなったんだっけ?』 という誰もが共通して持っている感覚を思い出させてくれた事。 そしてそんなノスタルジー溢れる記憶が大人になってからそれぞれの中で微妙に、中には全く違ったりしている事を認識させてくれた事。 そしてそんな誰もが持ってる曖昧なノスタルジーと未来における事件を繋げて作品にしてくれた事により、ノスタルジーが妙な恐怖感を伴って襲ってくるのです。 この感覚は今まで腐る程色んな映画をみてきましたがこの作品が唯一感じさせてくれた感覚です。
キャストはなかなか良かったんじゃないでしょうか。 唐沢寿明はうまいしユキジの常盤貴子はドンピシャです。 宮迫と石塚は流石に下手でしたがストーリーを壊すほどでもありません。
ALWAYSはその時代そのものを感じる作品ですが、この映画は万博の頃に小学校時代を過ごした人がその時代を感じる作品ではない。 あらゆる世代の人が感じる 『なぜ僕等は仲良くなったのか?なぜ仲良くなったのかを覚えてないのか?なぜ彼を誰も覚えてないのか?』 といった感覚をそれぞれの胸騒ぎと共に感じる映画ではなかろうか。
完全版も全12巻の9巻目と、野球でいうラッキー7、終盤の始まりを迎えた。 新たなフォーマットやキャラではなく、ここまでで確立したフォーマットとキャラを掘り下げることで、人間が持つ強さ、弱さを優しく肯定していく その時にほろ苦い一片を描き出す作品群は、20年の時を超えて、私達の心に伝わり続けるもの。
「渡り鳥の黄昏」「伝説の微笑」「臆病者の島」「トム・バウワーと少年」「薔薇の館」「塔の男」 なかでも、「パイナップル・アーミー」を彷彿とさせる「臆病者の島」は、映像化もされているが、晩年は「おやおや、阿藤さん、今日はどこへおでかけですかぁ」の人になっていた故・滝口順平さんが、実に上手い演技をされている。 それと、「薔薇の館」は、個人的にはチャーリー回のベストと思う。
一方で、そんな人々の小さな輝きを呑みこむ深い闇を抱える歴史を描き出したのが、「ライオンの騎士」「銀月の騎士」の二部作と、「心の壁」後者で描かれた東西分裂時代のドイツの汚れた歴史は、「MONSTER」で改めて浮き彫りにされる。 前者では、キートンや友人の勇気も活躍も蟷螂の斧ですらないような、巨大な闇に触れられている。それでも絶望しないゲストたちに救われる回だ。
浦沢直樹の「Monster」の英語版です。
個人的に、浦沢直樹の漫画と英語の組み合わせはすごいはまっていると思う。
雰囲気ありますね。かっこいいです。
英語も一部に医学的な用語がある以外には奇抜な表現はなく、いたって易しいものだと思います。
ただ、すべて大文字なのはやや読みづらかったです。
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